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深く頭を下げて、お礼を伝えた
「ありがとうございました」
しんぺい神
「そんな頭下げんでええのに…
俺は当たり前のことしてるだけやからさ」
この人からは、グルッペンさんと似た気配というか…何かがする
というのも、言葉の端々が同じ扱い方というか…
しんぺい神
「もし何かあればまた、この命に賭けて必ず」
なんて、と笑われたって…
この世界じゃ最早冗談に聞こえないその言葉に苦虫を潰したような顔をしてしまう
再度改めて頭を下げて、エーミールさんの元へ行こうと少し痛い足を動かそうとして…ふと背後から声
しんぺい神
「随分心配してた奴が居たから注意してほしい…
それと、今トントンには会わん方がええかも」
トントンさんに？と聞けば、頷かれた
何故かと問うと、実に単純な答えが返ってきた
しんぺい神
「誰かに傷つけられて取られるくらいやったらって殺そうとするかもしれんから」
それは確かに会いたくない
それを把握したうえで会釈を交わし、再度部屋を出て…
エーミールさんを探そうかと考える
どうしたものか、おそらく部屋に戻って何処にいますかなんて聞けばよかった電話の存在も、今回床に突き落とされてしまったのを知っている故選択肢から除外
さてそうすると何処にいる？
あまりまだまだ城の中に詳しくはないせいで思い浮かぶのは一つもなく…
食事時になれば居る人は食事のためにといつもの部屋へ集まるだろうが、そうなると話している余裕があるかも分からない
どうしたものかと考えていて…ふと思い出したのは…地下室の存在
否、地下牢に続く階段の存在
…そこに近付いたことはないが、そこに行けばいそうな気がしなくもないのがあの人
……その下で何が行われているかはほんの少し聞いたが入る勇気はない
あれはほんの少しに値するかも分からないけれど
思い立てば、というよりかはアテがそこ以外になくて気付けばすぐ側…階段前の鉄柵の目の前にいた
そこに立つと、初めてそこで地下牢の恐ろしさがなんとなく目に見えた気がした
階段に点々と見える乾き切って取れなくなったのであろう血液の色も…薄暗くて妙な恐怖感を煽るその見た目も何もかも
ゾム
「入るか？」
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もろこし(プロフ) - コメント失礼致します。世界観、物語の展開とても好みで更新楽しみにしております。応援しております。 (2022年11月20日 1時) (
レス) @page26 id: 63f7f0517d (このIDを非表示/違反報告)
かみぶくろ*(プロフ) - 新作おめでとうございます！主様の文才と設定、そして世界観にいつも感激しております…更新されるたびに大喜びで読ませていただいております。主様のペースで更新頑張ってください！ (2022年11月14日 2時) (レス) @page24 id: 789bc89d04 (このIDを非表示/違反報告)
詩紀(プロフ) - 面白いです！！！これからも応援します！！！ (2022年11月13日 14時) (レス) @page24 id: 6da3ecdec3 (このIDを非表示/違反報告)
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