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グルッペンさんからほぼ奪うような形で鬱先生に抱き上げられ、向かう先はコネシマさんのもと
あの人は過剰な心配をするからと止めようとしたが聞いてはもらえず、眼前にあの男
「ぁ……」
コネシマ
「寂しいんか」
「違っ…」
違くはないけど…
寂しいというか私はただ、帰りたいのだ
彼らのことを聞いて混乱した末、どうにか凌いで帰り道を見つけようとしていたのに見つかりそうにもないし命の危険性はあるしで散々だった
しかも拒絶もまた最悪なパターンには死が伴うわけだし肯定しても危ないし、もうどうしたらいいかも分からない
そして極め付けにあの優しくて残酷な
私が何年も生きてきたつまらないあの世界の夢が浮かんでしまって…恋しくなってしまって…
コネシマ
「俺がお前の父親になろうか」
「ぇ…？」
コネシマ
「父さん
……まさか父母の構成やない家族なんか？」
いや、あっている
原則父と母を起点に子供が生まれて、その子がまた父や母になりと繋がっていく世界で…
特に違うことは何もない
驚いたのはそんなことではなく…
「ぱぱに、なるって…」
鬱
「おっ、アヤちゃんママパパ呼びか？
ほんなら私のことを今日からママと…」
コネシマ
「お前は無理や」
鬱
「はぁ"！？」
そんな声が出るのか
びっくりにびっくりが重なって、顔を二度見してしまったが…鬱先生は気にせず腕を広げて…にっこり…
鬱
「ママです」
「ぇ…あ、ちがい、ます…」
鬱
「本人にフラれてんけど…！！」
うぇえん！なんて嘘泣き100%の演技で食事中というのに床へへたり込み、鬱先生は「これが自立…！？」なんて言い始める
どこのドラマだろうか
コネシマ
「お前がアヤの母になったらアヤがブサなるやんけ」
鬱
「今遠回しにブスって言った…？」
この人、表情筋がどうなってるんだろう
顔芸がすごくて、一気にべそべそしていた顔から目を見開いて信じられないと言いたげな顔をして…
その顔もまたわざとらしいながらに…
「…ふ、」
チーノ
「ぁ、笑った」
「え」
よかったよかったと上からコネシマさんに撫でられて、見れば皆さんに随分…やはりとはいえ見つめられていたみたいで恥ずかしくなる
だが…少し…暖かい気がした
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もろこし(プロフ) - コメント失礼致します。世界観、物語の展開とても好みで更新楽しみにしております。応援しております。 (2022年11月20日 1時) (
レス) @page26 id: 63f7f0517d (このIDを非表示/違反報告)
かみぶくろ*(プロフ) - 新作おめでとうございます！主様の文才と設定、そして世界観にいつも感激しております…更新されるたびに大喜びで読ませていただいております。主様のペースで更新頑張ってください！ (2022年11月14日 2時) (レス) @page24 id: 789bc89d04 (このIDを非表示/違反報告)
詩紀(プロフ) - 面白いです！！！これからも応援します！！！ (2022年11月13日 14時) (レス) @page24 id: 6da3ecdec3 (このIDを非表示/違反報告)
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