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言われるがままお風呂に入って急いであがってみれば本当に脱衣所前待機をしているコネシマさんが居た
そしてまだ夕方程度の空をカーテンで遮られて布団に入れられた
「………？？」
なんでだろうと考えても天井は答えてくれないし、隣で私のお腹にぽんぽんと手でリズムをとるコネシマさんに聞く度胸もなかった
だが特に眠たくないとは思っていたのだけれど
エーミールさんと出会ってあんなことがあったおかげで疲れていたのか次第に睡魔にやられて目を開けているのが大変になってくる
大人しく目を瞑ると、次第に……
＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
夢を見た
それはなんの変哲もない夢で、私がこの歳まで毎日当たり前のように過ごしていた世界の夢だった
家族も存在して、友人も存在する
家の外に出れば見慣れた街並みがあって
私はそれを新鮮だと、帰って来られたなんて嬉しい感情を抱きながら外に出る
近所の猫ちゃんが驚いて塀の向こうに帰ってしまうくらいに走って、夕刊を配るお兄さんとすれ違って
見知った公園の中を駆け抜けて
何をしてもそれは私の知る場所で私が帰りたいと望んだ世界で、会いたかった人達がいた
けれどまた走って、やっと帰って来られたんだと母に伸ばした手は誰をも何をも掴むことなく
指先から真っ暗な闇に引き込まれてしまって
まるで空間にブラックホールが出来上がってしまったみたいに私の体はその指先から徐々に引き込まれる
抵抗も出来ないまま
何もない無重力の亜空間のような暗闇に放り出されて、浮き上がる
助けてとやっと叫んだ声は音すら聞こえなかった
伸ばした手がそこにあることすら分からなくなるほどに…
＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿
「……！！」
目が覚めた
視界に映るのは最近で見慣れてしまったような天井
無呼吸だったのだろうか…苦しくて息を吐いた
グルッペン
「…大丈夫か」
優しく私の頬や頭を指先で撫でるその人は
また、目覚めると共にそこにいた
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もろこし(プロフ) - コメント失礼致します。世界観、物語の展開とても好みで更新楽しみにしております。応援しております。 (2022年11月20日 1時) (
レス) @page26 id: 63f7f0517d (このIDを非表示/違反報告)
かみぶくろ*(プロフ) - 新作おめでとうございます！主様の文才と設定、そして世界観にいつも感激しております…更新されるたびに大喜びで読ませていただいております。主様のペースで更新頑張ってください！ (2022年11月14日 2時) (レス) @page24 id: 789bc89d04 (このIDを非表示/違反報告)
詩紀(プロフ) - 面白いです！！！これからも応援します！！！ (2022年11月13日 14時) (レス) @page24 id: 6da3ecdec3 (このIDを非表示/違反報告)
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