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端的に言えば、この世界は幻覚を見ている人間が多いのか
将又善くないクスリでもやっているのか
それともその成分がそういったものであるとまだ解明されていないような世界なのか
まさか異常な人間がデフォルトである筈が
そこまで思って、そういう人間が多すぎて傾くのを抑える為に棺様がいることを思い出した
「あの、シャオロンさん…」
シャオロン
「なんでそっち行くん、なぁ…
俺のこともうちょっと構ってくれたってええやんか…！」
腰を抱いて離さなくなったシャオロンさん
ここの人達は皆力が強くて、勝てる可能性は微塵も見えない
「その…ショッピさんと、お約束が…」
シャオロン
「彼氏は俺やんか…！！」
そう…恋人パート2が飛び出てきたのだ
ここが地獄だと言われたら、知っていたときっと返せてしまうだろう
念のために言わなくたって分かりきったことだが、私は昨日来たばかりの筈であり、恋人や元恋人などは一切いない
これは神に誓って言えること
「…シャオロン、さん…」
シャオロン
「なに…？あれやぞ、その…別れるとかそういう話は聞かんからな…！」
先手を打たれたな、とは思ったけれど言いたかったのはそうじゃない
「まず私たち…恋人じゃ…」
シャオロン
「…………？」
彼は、首を傾げた
それからパチパチと瞬きをして…
「えっ…」
シャオロン
「なんっ、な"、ｯ……なんで、そんなこと…言うん…！？」
堰を切ったように突如として彼の目から、勢いよく涙が落ち始めた
シャオロン
「ｯ、あ、なんで…ッ…なんでなん…！？
好きやって、好きやって言ってくれたやんｯ…
俺が我儘言ったから意地悪するんか…？
ごめん、ごめん謝るからそんな事言わんといてくれ、お願いやからっ…」
ああこれはマズイ、と感じた
まだ慣れないけれど…そう…私は彼らを、受け止めなきゃいけない
これを忘れちゃ…いけない
否定しちゃ、ダメなんだろう
「あ、ぁ…ごめんなさい…そんな泣かないで…」
ぎゅう、と抱きしめてみるとシャオロンさんの腕の力も更に強まって…
首元に顔が置かれたと思えば耳元のそばからすんすんと啜り泣くような音がし始めた
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もろこし(プロフ) - コメント失礼致します。世界観、物語の展開とても好みで更新楽しみにしております。応援しております。 (2022年11月20日 1時) (
レス) @page26 id: 63f7f0517d (このIDを非表示/違反報告)
かみぶくろ*(プロフ) - 新作おめでとうございます！主様の文才と設定、そして世界観にいつも感激しております…更新されるたびに大喜びで読ませていただいております。主様のペースで更新頑張ってください！ (2022年11月14日 2時) (レス) @page24 id: 789bc89d04 (このIDを非表示/違反報告)
詩紀(プロフ) - 面白いです！！！これからも応援します！！！ (2022年11月13日 14時) (レス) @page24 id: 6da3ecdec3 (このIDを非表示/違反報告)
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