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そう、恋人という大前提が何処からくるのかわからない
何故なら私は昨日来たばかりの筈で、昨日は首を絞められファーストキスという大事なものを奪われた程度の記憶が残っている
だからこそ『元恋人』を名乗る男は尚更意味が分からなかった
ショッピ
「な、ごめん…ほんまに……
なぁ、チーノと歩かんといてや、なぁアヤ…なぁｯ…」
悲痛が混ざる声に振り返ると、チーノさんに腕を引かれて早く行こうと告げられる
けれど逆の手をショッピさんが掴んでしまえば…もう私は綱引きの綱となるしかなかった
チーノ
「アヤ、構ったらあかんて」
ショッピ
「待てや…！
お前と話してるわけちゃうねん、お前が行きたい場所あんねやったら行けばええやろ
俺はアヤと話したいだけや」
チーノ
「アヤにとっても大事な用事やねんから構う暇なんて…」
ショッピ
「アヤは今日特に何もないやろ？
知ってんねん、ちゃんと…アヤのことちゃんと愛してるから何処までも知ろうと出来るし…何でもする…
っ、あぁ…アヤが…アヤが
アヤの為なら」
脅されてるのは殆ど間違いではないが、ここで血みどろなことをされても困る
けどもっと困るのはどちらも正反対であること
というか、ドロドロにならざるを得ない主張をするものだから、昼ドラ展開待ったなし
チーノ
「返り討ちになっても知らんで」
ショッピ
「よぉ言えたな、俺は…」
「あの…」
ショッピさんの袖を引くと、チーノさんの顔はあからさまに歪むしショッピさんはあからさまに嬉しそうな顔をする
そこにこれを言うのは心苦しいけれど…
「その…少しだけ、待っててもらえませんか
後でお伺いするので…
チーノと、の…用事だけ…先に…」
そんなものないけれど
チーノさんが握る手が強くなって…
恐る恐るショッピさんの方を見れば、掴まれていた手が離された
ショッピ
「アヤが言うなら、待ってる…けど…」
やや不服そうに…けれど大人しく彼は下がってくれた
チーノさんが何やら小馬鹿にするような事をポロポロと口に出しているが、それを止めて早く行こうかと催促すればご機嫌に歩き出してくれる
振り向けば、ショッピさんはひらりと手を振って何処かへ歩いて行った
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もろこし(プロフ) - コメント失礼致します。世界観、物語の展開とても好みで更新楽しみにしております。応援しております。 (2022年11月20日 1時) (
レス) @page26 id: 63f7f0517d (このIDを非表示/違反報告)
かみぶくろ*(プロフ) - 新作おめでとうございます！主様の文才と設定、そして世界観にいつも感激しております…更新されるたびに大喜びで読ませていただいております。主様のペースで更新頑張ってください！ (2022年11月14日 2時) (レス) @page24 id: 789bc89d04 (このIDを非表示/違反報告)
詩紀(プロフ) - 面白いです！！！これからも応援します！！！ (2022年11月13日 14時) (レス) @page24 id: 6da3ecdec3 (このIDを非表示/違反報告)
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