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？
「アヤ、アヤ起きて」
あれだけ眠っていた、と言われていたが
あれだけ怒涛の展開を食らえば私も眠たくてお風呂に入ってしまえばその後はウトウトしていた記憶がある
そして私は随分と眠っていたらしい
「…………？」
チーノ
「ぁ、起きた？」
「………ち、の…さん…」
目がしぱしぱして、ぎゅっと目を瞑ってもう一回開けば
眼鏡の奥で優しく目を細めて笑うチーノさんが居た
なんで？とも思ったがそれ以上に夢オチなんて優しい展開にはなってくれなかったかと客観的にすら思える思考が浮かび上がった
チーノ
「やだな、チーノって呼んでや
いつもみたいに」
「……チーノ、」
いつもみたいにって、なんだ
チーノ
「はい、おはよう」
「…おは、よう…ございます…」
チーノ
「まだ眠い？一緒に風呂入る？」
実際まだ眠いのは確かだったが、流れのまま頷いてしまえば危ない領域の質問をされて一気に目が覚めた
首を振ると彼は口を尖らせて、つれなーい、なんて言い出すが…困る
朝のお風呂は気持ち良くても一緒に入りましょうか、にはならない
「……あの、なんでここに…？」
チーノ
「起こしに来たんやで？
朝飯まだ食べてへんのちゃうかなって思って、一緒に食べよ思ってさ」
持ってきてる、と指の示す先には銀のクローシュのされた料理のある盆が二つ乗ったテーブル
チーノ
「起きたばっかで食べれなさそ？」
「………顔、洗いたい、です…けど…
あの、その……私の部屋って、誰でも…入れるんです…？」
チーノ
「え？まさか…！鍵かけたんやろ？」
鍵はかけた
ゾムさんにも2回ほど施錠については言われたぐらいだし、私もいつ死ぬか分からなくて怖いからと鍵はちゃんと掛けた
これは確かだ
チーノ
「あぁ、じゃあ入って来んやろ」
「……でも、チーノ…さん…」
チーノ
「ん？」
「チーノ、は…入ってくるの…？」
鍵は、かけたのに
それを言えば不思議そうな顔をして彼は首を傾げた
チーノ
「恋人が合鍵持ってたらあかんの？」
可愛らしい純粋な子供が分からないものをただそのまま捻りもなく聞くように
きょとん、とした彼が告げた言葉は身に覚えのない話を含んでいた
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もろこし(プロフ) - コメント失礼致します。世界観、物語の展開とても好みで更新楽しみにしております。応援しております。 (2022年11月20日 1時) (
レス) @page26 id: 63f7f0517d (このIDを非表示/違反報告)
かみぶくろ*(プロフ) - 新作おめでとうございます！主様の文才と設定、そして世界観にいつも感激しております…更新されるたびに大喜びで読ませていただいております。主様のペースで更新頑張ってください！ (2022年11月14日 2時) (レス) @page24 id: 789bc89d04 (このIDを非表示/違反報告)
詩紀(プロフ) - 面白いです！！！これからも応援します！！！ (2022年11月13日 14時) (レス) @page24 id: 6da3ecdec3 (このIDを非表示/違反報告)
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