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ぽた、と私の服に垂れ落ちたのは彼の唾液だった
唾液が落ちようと吊り上がって止まらない様子の口角は、狂気の沙汰で…
赤くなった頬は最早私が叩いたからばかりではないのがよく分かる色と広さをしていた
ゾム
「なっ、なぁなぁっ…なっ…
もっと…ッ、もっと叩いてっ…！」
「ん"ぅ…！？」
その光景と言葉に異常を感じて反応の全てが遅れた私は、突如両頬を凄まじい力で掴まれて口付けられた
だがキスと言うには随分と荒々しくて…捕食のようなキスだった
入り込んだ舌に、甘いとか酸っぱいとかそんなものはなく
ただただ互い夕食後である状態で、相手の唾液の味が絡んで喉の奥まで押し込まれるばかり
苦しい、嫌だとその肩を押しても叩いても力強い手に押さえ込まれて体でのしかかられてしまえば、足での抵抗も僅かとなってしまう
私は、悪くない
ゾム
「い"ｯ…………」
「ぅ、げほっ…ッ、かはっ…」
ぜぇ、と止まってた呼吸を再開して…
舌をだらりと垂らしたまま離れた彼を見れば、彼は恍惚とした表情で舌に触れるか触れないかまで手をやり
するりとその舌を戻して、喉の奥で更に笑った
ゾム
「っふ…ふふふふっ…」
「……やめて、ください…っ…」
ゾム
「ならもっと、俺のこと痛くしてや」
ニンマリと笑う彼は、所謂マゾヒズムというやつなのだろうか
ほら、と腕を広げる彼にどうしたらいいのか分からなくて、ソファーの上で縮こまると不満げな顔をされる
ゾム
「な、ぁ…おっ、お、俺はアヤに…俺はアヤに傷つけて欲しいんや
ナイフでも、銃を撃ち込みたいなら銃でもいいし…
切り落とすでも刺すでもなんでもしてええから…」
ソファーの足元で座って、私の足に縋るように抱きつくその人から足を離そうとするがその力は強くどうにもできない
ジタバタしてみてもフードが脱げて、彼が少し蹴られたように感じたのか嬉しそうに笑むものだからゾワゾワと寒気がする
フードが脱げて現れる美形も、これほどまでに痛みを鍵とした恍惚に歪んでいては恐ろしく感じる
ただ首を振って嫌だと拒否をして…
ふと拒否しすぎた時の危険性を思い出した
それを考えてしまえば瞬く間に体は上手く動かすことができなくなって…
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もろこし(プロフ) - コメント失礼致します。世界観、物語の展開とても好みで更新楽しみにしております。応援しております。 (2022年11月20日 1時) (
レス) @page26 id: 63f7f0517d (このIDを非表示/違反報告)
かみぶくろ*(プロフ) - 新作おめでとうございます！主様の文才と設定、そして世界観にいつも感激しております…更新されるたびに大喜びで読ませていただいております。主様のペースで更新頑張ってください！ (2022年11月14日 2時) (レス) @page24 id: 789bc89d04 (このIDを非表示/違反報告)
詩紀(プロフ) - 面白いです！！！これからも応援します！！！ (2022年11月13日 14時) (レス) @page24 id: 6da3ecdec3 (このIDを非表示/違反報告)
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