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アキトはその二人をちらっと見て 眉毛を下げ 視線を落とす。きっと、 アキトもアキトで 心配してるんやと思う。
桐『 なんでなん 、なんでみんな ‥ 』
濱『‥ なんも、人間みんな悪いヤツやとは限らん。それは俺らにも言えることやろ？』
桐『 ‥‥ 。』
濱『 俺らの方にやって、嘘付く奴も居るし 平気で他を裏切る奴も居る。そんな奴らだけを見て腹立つとか全体を嫌いや 言うたら、誰だって怒るやん 。』
濱『 ‥ あん時、たまたま 俺らが出会ったのが 現世の��悪いヤツ��やったんよ。そいつらより淳太みたいにええ奴はいっぱい居る。』
桐『 ‥ でも、 合って少ししか経ってへん奴のこと ‥ 』
濱『 うん、せやな。‥ でも、最初っから嫌いや言うてたら ええ所もなんも見つからんよ』
濱『 受け入れることから、初めてみよ。‥ な？ 』
俺がそう告げた後、アキトが顔を上げた。その目は若干潤んでて 思わず笑ってしまった。
濱『ふ(笑) 泣くなやもう〜 』
桐『 ぅ、やってぇ ‥ 俺、すごいッ、大変なこと言うたぁ〜 ‥ (泣)』
濱『 もう、鬼の目にも涙状態やんか(笑) ほら、涙拭き。淳太探しに行くで』
桐『 うぅ"〜、ごめんな"さぁい ‥ (泣)』
濱『んは、俺に謝らんと 淳太に謝りー 』
喋っていくうちにどんどん溢れる涙を拭いてやる。鬼って気性が荒くて結構強引な所もあるような種なんやけど アキトは全くそんなこと無くて、優しいしおおらか やし一緒に居って楽しい奴。当たりも良くて すぐ仲良うなるし そんな性格やから いろんな種の友達が居る。ちょっと羨ましいなって思う時も。
桐『 淳太くん、探し行こ。謝ろ！』
濱『せやせや！ 行くで〜！』
目元をちょっと赤くさせたアキトが よし！と気合い入れて歩き出す。
陰世での日が出てる時間は現世と違ってそう長くない。 夜と昼が半々くらいの、むしろ夜の方が長いんちゃうかって感じるくらい。
昼は穏やかで温厚な奴が多いが 夜は昼とは打って変わって喧嘩っぱやい奴が居ったりあまり穏やかではない奴が多く出てくる。
まあ、みんながみんなそういう奴やとは限らんねんけどね。
やから 早めに淳太を見つけなければ、その淳太の匂いに悪い奴が寄ってきて 抵抗する手段がない淳太の魂を喰べてしまう危険だってある。ここで魂を食われてしまえば 淳太という存在が現世から消えることになるし、現世に戻ることだって不可能になる。そして、
＿＿ 嫌な胸騒ぎがする。
‥ はよ、見つけな。
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ひいろ(プロフ) - 凄く面白いです！続きめっちゃ気になります！更新待ってます！これからも頑張ってください！ (2018年12月23日 0時) (
レス) id: aeea10b111 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり。(プロフ) - めっちゃ面白いです、この作品大好きです。これからも頑張ってください！ (2018年7月23日 13時) (レス) id: 2a1f697cc9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わしゃ | 作成日時：2018年6月26日 18時
