'07 *微ホラー ページ8
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さっきからどうも上手く距離が縮まらない。俺の方が歩幅は大きいはずなのに 全く縮まない。枝や葉っぱを掻き分け進むが 俺が進んだ分を子どもが進むみたいに若干腹が立ってくるほど 縮まなかった。
追いかけるのに少し疲れ始めた頃、急に開けた土地に出た。 そこは あの目無し様が祀られている神社がある林で 明かりひとつ無い 静かな場所だった。
「 ‥ 久しぶりに来たな 」
ここに出た途端 消えたように見えなくなった子どもを 歩きながら探す。
「どこにおんねん 、あのちび ‥ 」
しばらく探しても 声も姿も見えず もうええか、なんて 帰ろうとここに来る時の本来のルート である道の方を向く。
「 ‥‥ あれ？ 」
‥ 向いたはずやった。 でもその目線の先は 木々が生い茂る林で 道という道はなかった。 そんなはずはない、 やって この目無し様の神社をみて背中側には 本来、緩やかな坂と階段があって そこから下の祭り会場まで直接行けるようになってる。 昨日もここを通って資材やら何やらを運んだから 道が変わってるっていう訳でもない。 でも俺の目の前には 木が鬱蒼と生い茂っている。
「 ‥‥‥ んなわけないやん。 」
一瞬現れた嫌な予感を振り払うように 神社を周りを1周する。それでも目に映る光景は変わってなくて 1周、どの角度からどこを見ても 帰り道らしき道は見当たらなかった。
「 さ、さっき来た場所 ‥ 」
確かここらへんから出てきた気がする。ここの林をまっすぐ下っていけば 会場まで帰れる。 何も石畳の道を帰らなくてもええねん。
「 ‥ っ、 なんでなん ‥ 」
気持ち早足で下っていく。やっと開けた土地に出たと思い 顔を上げた目の前には、目無し様の神社がさっきと変わらない場所にあった。
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神(プロフ) - 初コメント失礼します！この話とても大好きで毎回楽しみにしてます！ホラーな所は本当にヒヤッとしたけど他の場面はとても読んでてほんわかした気持ちになれますw更新頑張ってください！ (2018年6月6日 18時) (
レス) id: 46680c480d (このIDを非表示/違反報告)
くみとう - すごく好きです！！更新楽しみにしています！( =＾ω＾) (2018年5月31日 22時) (レス) id: 9a1c591efa (このIDを非表示/違反報告)
まいまい - 頑張って下さい。！お話期待してます！(ΘヮΘ)(∂∀∂) (2018年5月30日 20時) (レス) id: 46ed081ddd (このIDを非表示/違反報告)
燐華(プロフ) - こんな感じの世界観大好きです！！更新頑張ってください、楽しみにしてます！！ (2018年5月28日 0時) (レス) id: 86092476e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わしゃ | 作成日時：2018年5月27日 18時
