'03 ページ4
'
『中間くーん、ちょっと場所お願いしてええかー？』
「はーい！わかりました！」
『ほな 買い出し行ってくるわぁ』
「行ってらっしゃい〜」
働かせてもらっているカフェの お昼の波が終わり買い出しのためおばちゃんが店を出る。
昼休みが終わり仕事が始まり出したこの時間は 客足もほとんど無く それなりの田舎のため やってくるのは常連のお婆ちゃんやお爺ちゃんくらい。学校帰りの高校生たちが来るのはもう少しあとやからこの時間はおばちゃんのコーヒーをゆっくり飲める時間。
カランカラン ‥
「 ‥お、いらっしゃいませー」
ぼけっと1時間くらいおばちゃんが帰ってくるのを待ってると しばらくして店のドアが開く音がした。お客さんかな、と顔を出すと この街ではあまり見かけたことの無い青年がきょろきょろと店内を見渡していた。
「 いらっしゃいませ、お好きな席へどうぞ 」
『 ‥ こ、こーひー、ください。』
「はい、アイスで宜しいでしょうか？」
『 あっ、え、えっと ‥‥ はい。』
「かしこまりました、お席に座ってお待ちください」
『中間くんや、紅茶おかわり 貰えへん？』
「あ、はーい」
青年の注文であるアイスコーヒーを準備してるとおばちゃんが帰ってきて��紅茶は私がやっとくから！��ということだったので 1人で窓辺の四人席に座り じっとどこかを見つめる青年にアイスコーヒーのグラスとミルクとガムシロップが入ったカップを渡しに行く。
「お待たせ致しました、ご注文のアイスコーヒーです。ミルクとガムシロップはお使いになられますか？」
『え？‥ あ、みるく、と がむ ‥ なんとかって、何ですか ‥？』
「へ？」
眉毛のキリッとした 青春っていう言葉が似合いそうな青年がそんなことを言う。思わず変な声を出してしまったが からかっているわけではなさそうなので 人生で初めてのミルクとガムシロップの説明をする。
「ミ、ミルクは‥そうですね、言うたらコーヒーの苦味をまろやかにするようなもので ガムシロップは甘味を足すものです。ちなみに 白い方がミルク、透明な方がガムシロップです。」
『 ‥ な、なるほど ‥ 』
「ここに置いておきますね、好きなだけお使いください。」
『は、はいっ ‥ 』
緊張しながら 何も入れていないブラックのコーヒーを刺さっているストローで口に含んでは�� にが ‥ ��と眉を寄せる。そらそやろ、と心の中で突っ込みながら そっとその場から離れた。
'
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 178人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
神(プロフ) - 初コメント失礼します！この話とても大好きで毎回楽しみにしてます！ホラーな所は本当にヒヤッとしたけど他の場面はとても読んでてほんわかした気持ちになれますw更新頑張ってください！ (2018年6月6日 18時) (
レス) id: 46680c480d (このIDを非表示/違反報告)
くみとう - すごく好きです！！更新楽しみにしています！( =＾ω＾) (2018年5月31日 22時) (レス) id: 9a1c591efa (このIDを非表示/違反報告)
まいまい - 頑張って下さい。！お話期待してます！(ΘヮΘ)(∂∀∂) (2018年5月30日 20時) (レス) id: 46ed081ddd (このIDを非表示/違反報告)
燐華(プロフ) - こんな感じの世界観大好きです！！更新頑張ってください、楽しみにしてます！！ (2018年5月28日 0時) (レス) id: 86092476e0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：わしゃ | 作成日時：2018年5月27日 18時
