ごめん濱ちゃん！

いや嬉しいですけども ページ6

◆黄

久しぶりに七人で飯に行った。

最近いつも濱ちゃんの隣に座らされるねんな。
いや、別にいいんやけど。むしろ嬉しいし……。

でもなぁ。
あからさまに二人きりにさせるのはやめて欲しいねん。

今みたいに。

｢んじゃー解散しよか〜！｣
｢そやね〜、楽しかったわぁー｣
｢ほな、淳太と濱ちゃん、バイバ〜イ！！｣

皆は全速力で走っていった。



濱ちゃんと、二人きりになってしまった。


濱ちゃんが迷惑やろ……。


優しいかれは俺と目を見合わせて、眉を下げながらニッコリ笑って言った。

｢んじゃ〜淳太、一緒帰るか｣

その言葉がどれだけ破壊力あるか知らんやろ。

胸が苦しい。
ジュニアのときは何も考えずにただ楽しい時間を過ごせたのに。
軽口を叩きあって涙が出るほど笑えたのに。

濱ちゃん、おれ、どうしてこんな汚くなってしもたんやろな。

｢……うん｣

ことばのあや→←のぞむさまが手伝ったる

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す