三十九歩目 ページ41
二郎side
「お前さ……いい加減にしてくんね」
「……それは…」
「Aちゃんを苛めるのだよ」
「っ！苛めてなんか…」
そう、俺が呼び出したのはAちゃんを押して道路の方へ転ばせた橋月だ
Aちゃんが倒れたとき物陰に隠れていたのが見えた
「お前はそうやって平気な顔で嘘つけんのか、あんなことしておいて」
「ち、違う」
「何が違うんだよ！実験のときにAちゃんを押したのも、金閣で手を引っ張ったのも、全部前だろ！！」
「……。」
俺は頭に血が上っていて橋月を怒鳴りつけた
先生に聞かれないかとか気にしている余裕はなかった
「俺に振られたからって何でAちゃんに当たってんだよ、あいつは何にも悪い事してねぇのに。」
「だって…二郎くんってば水澤さんばっかりなんだもの。水澤さんばっかり構って私達が話しかけても面倒くさそうに接して……、悔しかったのよ！！あんな女が二郎くんの隣りにいることが。だから私は彼女を落とそうと色々したわ、でもそれが逆効果だった…。二郎くんは余計に水澤さんを気にかけるようになったじゃない！！」
「だからっておかしいだろ…、俺がAちゃんを好きで何が悪いんだよ！！何でAちゃんがつらい思いをしなくちゃいけねぇんだよ！！」
「でも！」
「言い訳は聞きたくねぇ。お前がしたことをその嫉妬深い頭でよく考えろ」
俺は一刻も早くこの場を去りたかった
呼び出しといて何言ってんだよって思うかもしれねぇけど橋月がAちゃんを傷つけて怪我をさせたことは許せない
だから俺はAちゃんの代わりに怒っている
きっとAちゃんだったら『大丈夫だよ』って言うと思うけどさ
でも多くの女子たちから避けられたりいじめられたりしたら流石に心もぼろぼろだと思う
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女王(プロフ) - カミサマさん» 応援ありがとうございます。ご期待に添えるようこれからも頑張って更新を続けます！ (2021年6月21日 20時) (
レス) id: c75b1bd3e5 (このIDを非表示/違反報告)
カミサマ(プロフ) - 面白いです！続き楽しみにしています！ (2021年6月21日 20時) (レス) id: 18de018685 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クーカー | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/mmyu671
作成日時：2021年5月5日 16時
