十歩目 ページ12
調side
「お、おい二郎…塩酸が腕にかかってんぞ…」
「早く水で流してこいよ！」
「ああ」
そんな会話が聞こえる中、私はAの横にいた女子をみる
Aは試験管をきちんと手に持っていたはずなのに手を離すなんてことはしません
ましてや転んだわけでも滑ったわけでもない
私はちゃんと見ていましたよ…
あなたがAをわざと押していた事を
「山田くん大丈夫！？早く保健室に言ってきなさい」
Aは青ざめた顔で二郎さんが部屋を出ていくのを見ていた
きっと、自分のせいでこうなったと、どうしたら良かったのかと自分で自分を責めているのでしょう
「ちょっとAちゃん、二郎くんに怪我負わせるって何てことしてるの？」
「もし治らなかったらどうすんのよ！」
「このままじゃ一郎さんと三郎くんにまで迷惑かけちゃうことになると思うんだけど？」
『そ、それは…ごめんなさい。私の不注意で』
Aの周りを一気に女子が取り囲んで責立てる
Aは何も悪くないのに…
すると鶴が私に小声で話しかけてきた
「ねぇ調、Aが試験管手放したのってさ…うちらの隣のグループの女子がAのこと押したからだよね？」
「鶴も分かっていましたか」
「うん、バッチリ見えてた」
そんな様子を見かねたのか先生が間に割り込んできた
「はいはい、水澤さんもわざとやったわけではないと思うから責めないであげて」
先生の言葉で集まっていた女子はそれぞれのグループに戻っていったけれどあちらこちらでAを悪く言うひそひそ話が耐えない
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女王(プロフ) - カミサマさん» 応援ありがとうございます。ご期待に添えるようこれからも頑張って更新を続けます！ (2021年6月21日 20時) (
レス) id: c75b1bd3e5 (このIDを非表示/違反報告)
カミサマ(プロフ) - 面白いです！続き楽しみにしています！ (2021年6月21日 20時) (レス) id: 18de018685 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クーカー | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/mmyu671
作成日時：2021年5月5日 16時
