十九歩目 ページ21
二郎side
明日は待ちに待った修学旅行だ
俺は今、服や洗面用具、パンフレットなどをかばんに詰めている
いつもなら当日の朝にやるのに前日の夜に準備するとか俺偉くね？
「おい二郎、何ニヤニヤしながら荷物詰めてんだよ。気持ち悪いな。」
三郎は相変わらず毒づいてくる
「うっせえな、ニヤニヤなんかしてねぇよ」
と言いつつアブねぇって思った
三郎に気づかれるわけには行かない
兄ちゃんには気づかれたけど兄ちゃんだからいいんだ
修学旅行で好きな女子と一緒に回れるんだぜ
ニヤニヤしねぇヤツいんのか？
「ふんっ、まあ僕には関係ないけど」
って言いながら俺の部屋を出ていく
何だったんだよ
一階に降りていくと兄ちゃんがアニメを見ていた
邪魔しないようにスマホを取ろうとすると兄ちゃんはテレビを消して話しかけてきた
「いよいよ明日は修学旅行だな」
「うん！お土産買ってくるよ」
「ありがとな。ところで二郎、Aちゃんとは上手くいってんのか？」
兄ちゃんは依頼のとき、普段あんまり女子に声をかけない俺がAちゃんと話してるのを見て「Aちゃんのことが好きなのか」って聞いてきた
兄ちゃんならって思って打ち明けたときから兄ちゃんは色々相談に乗ってくれる
だから俺が怪我したときにAちゃんがお詫びの品を差し出して泣きながらごめんなさいって謝ってきたときは驚いていた
「いや、まだまだ…だよ。でも、京都を回る班は一緒だから…そろそろ告白しようかなって…」
「そうか！それは良かったな頑張ってこいよ」
「ありがとう兄ちゃん」
悲劇が俺を襲うときまでそう遠くはなかった
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女王(プロフ) - カミサマさん» 応援ありがとうございます。ご期待に添えるようこれからも頑張って更新を続けます！ (2021年6月21日 20時) (
レス) id: c75b1bd3e5 (このIDを非表示/違反報告)
カミサマ(プロフ) - 面白いです！続き楽しみにしています！ (2021年6月21日 20時) (レス) id: 18de018685 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クーカー | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/mmyu671
作成日時：2021年5月5日 16時
