20.心から向き合えば ページ25
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「……何であそこに女の信長公が居たんだ？
というか、信長公が何で女なんだ？」
「うーん、それについては詳しいことは言いづらいけど…ちょっとした縁がありまして。それで召喚出来たんです」
「あの信長公と縁があるとは、大層なことだな。
んで、二つ目だが…長谷部のことだ。あいつは前任を切り、堕ちかけていたはずなんだが……あの状態から治したのか？」
「はい、普通に治しました。あんな怪我のまま放っておけなかったんで」
そう言えば目を伏せて、薬研は微笑みながらもう一度口を開く。
「そうか。
あんたは、清浄な霊力を持っているんだな。なら、長谷部が懐くのも納得だ」
と薬研が言うと、俺の後ろで信長と小さめの口論をしていた長谷部が振り向いて、少し食いぎみに話に割り込んできた。
「当然だ。俺の主は素晴らしいお方だからな！優しく、慈悲深く、そして何よりも決断力のあるお方だ。
俺は断言する。主は根っからの善良だ。薬研が恐れていることは起こらない。
何せ、あの時の俺を救ってくださったお方だからな！」
…薬研は、長谷部がつらつらと俺の主自慢をしているのを、驚きと喜びと、ほんの少しの羨ましさを含んだ瞳で見つめた。
その瞳が少し潤んだ。そして、その感情を抑えるように目を擦り、薬研はもう一度俺の方を向く。
そして、何かを決断したような強い光を宿した瞳に俺を映す。
「そうか…長谷部は、救われたんだな。
…なあ、審神者。俺も、あんたについていっていいか？」
「…俺、長谷部が言うほど良い人間じゃないですけど、いいんですか？」
「もちろんだ。
あんたとなら俺は…いや、俺たちはやり直せる。
この本丸の全員が笑い合えるような…何時も通りの日常を、もう一度掴み取ることができるんだ。
…あんたは、前の本丸を乗っ取られたのだと、三日月に聞いた。
それなら、この本丸でやり直さないか？
あんたは、もう一度主として。俺たちは、主の刀剣男士として。
…少なくとも、俺たち三人は、"主"の刀剣男士で有りたい。"主"と笑い合いたい。"主"と、これからを進んでいきたい。
俺は、あんたの…いや、"主"の刀剣男士になっていいか…？」
段々と声が弱くなっていく。
自信が無いのだろうか。
薬研は、自分の手を痛く握った。
「否定でもいい、答えてくれ。
取り繕っていない、心からの言葉が聞きたいんだ」
この願いを叶えてくれる筈がない、と考えているのだろうか。
「…わかった」
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たけち - 続きが気になります＼(^o^)／ (2020年3月1日 1時) (携帯から) (
レス) id: 06009c9279 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 更新楽しみにしていました！やっぱり凄く読んでいて面白いし楽しさがあったり、悲しみもありますが、内容がとても良いと思います！続き待ってます(*≧∀≦*) (2019年12月16日 2時) (レス) id: 83c5ab45b3 (このIDを非表示/違反報告)
暁 - 続き楽しみにしてます！ (2019年8月30日 3時) (レス) id: 450f830fbf (このIDを非表示/違反報告)
神右宮月左京(プロフ) - ポメ蔵ｯｯ!!!!!!!!ダメでした。ずっと発狂と涙腺が崩壊してました。続き全裸待機してます。泣きました← (2019年5月28日 13時) (レス) id: 3ebae4acb2 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ(プロフ) - 刀剣乱舞もFGOも好きなので、クロスオーバーしていて嬉しいです！続きを楽しみにしてます。頑張ってくださいq(^-^q)(p^-^)p (2018年11月26日 1時) (レス) id: bf43542093 (このIDを非表示/違反報告)
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