幕間.『意思の重荷を背負いながら』 ページ20
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――――時は、主が倒れた時まで遡る………
突然現れた胡散臭い男が主の介抱をして「ちょっと君の主君の夢にお邪魔してくるよ」と訳の分からないことを言い、眠ってしまった。
それから、三十分が経った頃だった。
「のう長谷部、少し話をせんか」
「……話すことなどない」
そうだ。織田信長と話すことなどない。俺には主が居るのだ、必要ない。そう思った。
「なぜ、わしにそんな塩対応なんじゃ？」
「……自ら名を着けておきながら直臣でもない奴に下げ渡したからだ」
「……だってのう、何かしてもらったらお礼に良いもの渡したいじゃろ？じゃから、その時に一番良いものじゃったへし切を渡したのじゃ」
「……俺が納得するとでも？」
「言い訳ではないぞ。ただ、事実を伝えたまでじゃ」
「そんなことを言おうとも、我が主はあのお方だ。それは揺らがない」
そうだ。主は俺を地獄から掬い上げて下さった光のようなお方。そんな主は、お前とは違って優しく、善良なお方なのだ。
「それはそうと……へし切、お前は何故刀を抜かん」
「俺には、刀を抜けないからだ」
「……マスターを守りたいと、言うとったのにか」
「俺は、守るためにある刀で前任の命を奪った。
たとえ悪人だとしても人を斬っては駄目だ、と初代から言われていた。それは、守るためのものだから、と。
だが俺は、前任を感情に任せて斬った時にそれを思い出した。
その時に俺は、思った。
『初代から賜った、守るためにある
その感情の重みが、今も俺に刀を抜かせない……」
「お主はマスターを守りたい。だが、憎い人間に向けた価値のない道具など使えない？
……この大馬鹿者が！
マスターはお主を"価値のない道具"ではなく"へし切長谷部という付喪神"として見ており！歴史を守る付喪神の一人、へし切長谷部として信頼しておる！
へし切長谷部！我がマスターの信頼を、全て否定する気か！」
「違う、俺は、主の信頼に応えたい！主と歴史を守るために戦う！
俺は！刀の付喪神だ！
人を殺す為ではない！主と歴史を守るためにある刀だ！」
「…うむ、よう言った！それでこそわしの刀じゃな！」
「……何かを勘違いしているらしいから言っておくが、貴様を許したわけではない。ただ、主を守るために協力関係にあるというだけだ」
「ううむ、塩対応変わらず！じゃが、少しはまろやかになったかのう！」
16."普通"の青年と、冠位魔術師の、一時の平和→←15.夢幻に呑まれ
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たけち - 続きが気になります＼(^o^)／ (2020年3月1日 1時) (携帯から) (
レス) id: 06009c9279 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 更新楽しみにしていました！やっぱり凄く読んでいて面白いし楽しさがあったり、悲しみもありますが、内容がとても良いと思います！続き待ってます(*≧∀≦*) (2019年12月16日 2時) (レス) id: 83c5ab45b3 (このIDを非表示/違反報告)
暁 - 続き楽しみにしてます！ (2019年8月30日 3時) (レス) id: 450f830fbf (このIDを非表示/違反報告)
神右宮月左京(プロフ) - ポメ蔵ｯｯ!!!!!!!!ダメでした。ずっと発狂と涙腺が崩壊してました。続き全裸待機してます。泣きました← (2019年5月28日 13時) (レス) id: 3ebae4acb2 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ(プロフ) - 刀剣乱舞もFGOも好きなので、クロスオーバーしていて嬉しいです！続きを楽しみにしてます。頑張ってくださいq(^-^q)(p^-^)p (2018年11月26日 1時) (レス) id: bf43542093 (このIDを非表示/違反報告)
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