9.貴方は困った顔をして ページ11
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「……ここだ。ここは最も穢れが薄い。ここから霊力を広げれば、この本丸のある空間にこびりついた穢れは落ちるだろう。
ただ、余り霊力を込めすぎないようにするのだぞ。込めすぎれば、刀に負荷を与えてしまうこともあるらしい。細かい調整が大事……と、初代は話しておったな。
立香よ、準備は出来たか？」
「ああ、いつでもいけるよ。あと、倒れた時は離れに連れていって欲しい。でも、別に置いていっても構わないからね」
「……了解した…………おっと、あったあった。この機械のここに霊力を注いでくれ」
三日月の指は捲られた畳の下にあった空気清浄機みたいな機械を取り出した。
「いざというときの予備だったが……いや、今まで取りに来る者が居ないということは、忘れられていたのだな。だが、丁度よかった。
ああ、そこの目盛りまでで良いぞ。そうしたらここに……うむ、これで良いな。
それでは、釦を押し込み……はて、どれだったか忘れてしまったな、はっはっは！」
「うーん、あ、これだと思うけど……うーん、これは俺も扱ったことないからなぁ、心配だけど……ええいままよ！」
俺は、如何にも電源ボタンらしいボタンをぐい、と押し込んだ。そうすると、機械の内側から稼働する音がした。
「………あっていたな。これで、穢れについては万事解決、と言うわけだ」
「そうだね。これから三日月はどうする？怪我はないから手入れは必要ないと思うけど」
「そうか、ならばお主に付いている"それ"は何なのか教えてもらいたいのだが」
「"それ"って？」
「ははは、居るだろう？褐色肌に白髪の如何にも西洋風の御仁がな。うっすらとだが、見えるのだ」
視えていたのか。
そういえば、刀剣男士の中でも神格が高い個体は色々とヤバいって聞いたことがあったな。そういうことか、納得。
「えっと、離れに戻ってからでもいいかな…？」
「いや、今離れに戻るのは危険だ。あれを見てみろ」
そう言われ、襖の隙間から離れの方向を確認すれば、数人の刀剣男士が音を立てないようにゆっくりと、壊れかけた屋根に登り、屋根裏に入るのが見えた。
____暗殺か！
そうだ、ここはブラック本丸。人間を好く刀剣男士はほぼ居ない。
「今戻ったら殺されそうだからここで……」
「うむ、よい選択だ。
という訳で、そこの御仁。俺と少し話をせんか」
三日月がそう言うと、霊体化していた彼は姿を現した。彼は少し困った顔をして三日月と向き合った。
10.「ありがとう」と笑ったのだ→←8.レッテル貼りの心情風景
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たけち - 続きが気になります＼(^o^)／ (2020年3月1日 1時) (携帯から) (
レス) id: 06009c9279 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 更新楽しみにしていました！やっぱり凄く読んでいて面白いし楽しさがあったり、悲しみもありますが、内容がとても良いと思います！続き待ってます(*≧∀≦*) (2019年12月16日 2時) (レス) id: 83c5ab45b3 (このIDを非表示/違反報告)
暁 - 続き楽しみにしてます！ (2019年8月30日 3時) (レス) id: 450f830fbf (このIDを非表示/違反報告)
神右宮月左京(プロフ) - ポメ蔵ｯｯ!!!!!!!!ダメでした。ずっと発狂と涙腺が崩壊してました。続き全裸待機してます。泣きました← (2019年5月28日 13時) (レス) id: 3ebae4acb2 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ(プロフ) - 刀剣乱舞もFGOも好きなので、クロスオーバーしていて嬉しいです！続きを楽しみにしてます。頑張ってくださいq(^-^q)(p^-^)p (2018年11月26日 1時) (レス) id: bf43542093 (このIDを非表示/違反報告)
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