【刀剣乱舞】二振の山姥切と仲直りご飯 (ページ5)

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第一食・食後ページ5

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夜。長義は、今日の夕食を思い出しながら日記を書いていた。

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11月1日

本日より、○○国の本丸に配属。

主が僕を顕現する際に偽物君を侍らせていたことには少しイラッとしたけれど、主本人は人が良い。とても良い主に出会えたと思う。

この本丸に来る前に、この本丸の料理は一等素晴らしいと担当役人に聞いてはいたが、正直ここまでとは思わなかった。

初めて食べた唐揚げはそれはとても美味しかった。
サクサクとした衣が鶏肉の旨味をしっかりと包み込んでいて美味しい。これが唐揚げか、と感動した。
主から進められて檸檬を一絞りして食べたら、酸味の強い檸檬が唐揚げの脂っぽさを帳消しした。これもまた美味しい。

この本丸の料理はとても美味しい、評価するなら間違いなく"優"判定だ。

明日のご飯が今からも楽しみだ。

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「………日記を付けてみたら、と言われたが……これでいいのかな？」

長義は、審神者に『自分の心に残った出来事を書いてみたらどうかな？』と言われ、日記帳を貰った。
そして、一番心に残っていた唐揚げを中心に書いた。

長義は、書きながら夕食の唐揚げの味を思い出した。

サクッと衣を噛めば肉汁がじゅわっと溢れ、口の中に旨味が広がる。
白米と一緒に食べれば、肉の旨味と白米の絶妙なバランスに感動した。
唐揚げに檸檬を掛ければ、酸味と旨味の相乗効果か更に食べる速度を上げていく。
合間に味噌汁を飲めば優しい味噌の味が自分を包み、漬け物を食べれば口の中がさっぱりして次の唐揚げも美味しく食べられた。

「……っと、もうこんな時間か。寝ないといけないな」

明日からは聚楽第で錬度上げをする、と審神者に伝えられていたことを思い出し、布団に潜る。

「………明日は、どんな料理が食べられるのかな」

きっと、朝食も美味しいのだろう。
明日の料理に思いを馳せながら、長義は眠りについた。