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テスト ページ29

*6年前

中間テストの点数が返ってきた…
私はそれを母さんに見せるのが嫌いだ…

キヨ「テスト返ってきたー」

『…私も……』



キヨ母「おっ?どれどれ…うん!拓哉は流石1位ね」

流石だな…
私はあんまりいい反応してくれなさそう…

キヨ母「えっと…Aは…んーすごいけど学年124人中で14位ね…」

やっぱりあんまりいい反応じゃない…

キヨ「すげぇーじゃん!」

『これでも頑張ったんだよ』

キヨ母「んー…でももう少し頑張って?お兄ちゃんに言ったら勉強教えてくれると思うし もう少しでA受験だよ?お母さんもいい学校行ってほしいから…」

やっぱりお兄ちゃんか…

『…うん…わかった』

キヨ母「よろしくね…」

キヨ「……」

パタン

私は自分の部屋の隅にうずくまる…

…いつもそうだ、私がどれだけ頑張ってもお兄ちゃんにはかなわなくて
この中学に入ったのもお兄ちゃんが入ったから…
私はお兄ちゃんみたいに成績が良くないから、いっつも一生懸命勉強して…
でも母さんはあまり褒めてくれなくて…

『何やってんだろ私…』

ヤバい涙出てきた…
恥ずかし…
でも、喉の奥に突っかかってる黒い塊は消えてくれなくて、どんどん私を苦しめる…

『うぅ…はぁっ…ひっく……あぁぅ……ひっ…』

母さんやお兄ちゃんに聞かれたくないので、なるべく声を押し殺して泣く

『わた…し…だって…がんばって…る……うぅ…の…にぃ』

キヨ「うん Aは十分頑張ってるよ…」

『っ⁉』

見上げると、いつの間にかお兄ちゃんが部屋に入ってきていた
お兄ちゃんはその場にしゃがみ込み、私の頭をゆっくり優しくなでる

キヨ「Aは頑張ってる…むしろ頑張りすぎだよ…趣味の時間を削ってまで勉強してさ…」

お兄ちゃんはまるで私の心を見透かしてるような口調で言う…

『うん…』

キヨ「だからさ…母さんのいう事なんて聞くことないじゃん…これはお前の人生なんだから」

『うっ…ひっく…』

キヨ「俺もお前が困ってたら助けるんだしさ……あと…泣きたいんだったら思いっきり泣けよ…」

『だって……うぁぁ…』

キヨ「だっても何もねーよwwほら思いっきり泣かないとしんどいだろ?」

お兄ちゃんは私が言ってほしいことをいつも言ってくれる

『…うっう…うわぁぁぁ!…ひっく…ぁあっあぁぁ!』

私はお兄ちゃんに抱き着き思いっきり泣いた
お兄ちゃんはそんな私のことをずっと抱きしめてくれていた…



姉とか兄と比べられるって嫌だよね…(´-ω-`)

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クラ - これからも頑張ってください。(´∀`*) (2020年3月29日 16時) (レス) id: 12ecb9d79d (このIDを非表示/違反報告)
冬ミルク - wwwww すごい大変だったww (2017年5月24日 7時) (レス) id: 9ae030bbd2 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜芽萌里(プロフ) - お疲れ様wwwwよかったよwなかなか面白かったw (2017年5月22日 19時) (レス) id: 38a47084af (このIDを非表示/違反報告)
冬ミルク - wwwwwあざーっす!ww (2017年4月24日 20時) (レス) id: 9ae030bbd2 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜芽萌里(プロフ) - 冬ミルクさん» o(`・ω´・+o) ドヤァ…! (2017年4月23日 20時) (レス) id: 38a47084af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冬ミルク | 作成日時:2016年12月1日 20時

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