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こんな事実を告げられても、私は変わらず冷静だった。
師匠は私に頭を下げていて、お館様もあまね様もくいな様も皆黙っている。
『──お館様』
お館様「…何だい」
『鬼舞辻 大災の使う呼吸は、始まりの呼吸と何か違うのですか』
お館様「…詳しくは判らない。けれど、無惨に有効だと聞く」
『…そうですか』
私は師匠を見た。
『師匠、頭を上げて下さい』
膝に置かれた拳が強く握られ、声は少し震えてしまう。
やっぱり、あまり冷静じゃないのかもしれない。
『──私が、鬼殺隊の目的の為に師匠の元に置かれたのは事実かもしれない。けれど、私にとっての四年間は、確かに恩を感じていました。
お館様や、柱の皆さんは正しい。もし私が無惨に繋がる可能性が在るのなら、どうぞ利用して下さい。私は鬼殺隊の刀です』
お館様「──A、それは違うよ」
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狂桜(プロフ) - 心さん» 有難う御座います。励みになります。 (2020年1月6日 13時) (レス) id: a8e02c565b (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - とっても面白いです!続き楽しみにしてます! (2020年1月6日 12時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:狂桜 | 作成日時:2020年1月4日 23時