身体の変化 ページ22
胡蝶「率直に言いますね、Aさん、本来それは"あり得ない"んですよ」
『…え?』
胡蝶「宇髄さんに聞いたところ、相当強い毒みたいなんですよ。忍として耐性をつけていた宇髄さんでさえ苦しんでいたんです。耐性も何もない人が、喰らって暫くしたら動けるようになるなんて、あり得ません」
正直、私は何を言われているかよく判らなかった。
胡蝶「もう一つ言えば、本来Aさんは助かるような傷じゃなかったんです。毒も全身に回っていて、解毒薬も効きませんでした。」
『は、はぁ…』
胡蝶「正直、助からないと思っていたのに、いつの間にか貴方の身体から毒は消えていた。身体を調べてみたところ、この前検査したときと身体の性質が変わっていたんです」
『……』
胡蝶「憶測ですが、Aさんは毒、もとい鬼の血を使って、身体を作り替えたんだと思います。鴉の報告では、戦闘中に貴方の瞳の瞳孔が鬼のようになっていたと。もしかしたら、その瞳の変化も、鬼の血が関係するかもしれません」
頭を殴られたような衝撃だった。
そんなもの、私は鬼になったと言われたようなものじゃないか。
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狂桜(プロフ) - 心さん» 有難う御座います。励みになります。 (2020年1月6日 13時) (レス) id: a8e02c565b (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - とっても面白いです!続き楽しみにしてます! (2020年1月6日 12時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:狂桜 | 作成日時:2020年1月4日 23時