診療室 ページ21
あの後、師匠は任務が在るから、と言って部屋を去った。
任務の合間に来てくれたのか、優しい人だ。
"すぐ戻る"と言っていたのが気になるけど。
きよとなほとすみがすぐに来て、大変だった。
"いじめられませんでしたか?"とか、"ぶたれたとこ痛くありませんか?"とか、滅茶苦茶心配された。
大丈夫だよ、と応えたけど、中々信じて貰えなかった。
胡蝶「さて、Aさんが目を覚ましたので大事なお話をしますね」
今、私は胡蝶さんの診療室に居る。
胡蝶「Aさん、単刀直入に訊きますね。戦闘中、何か変わったことは在りませんでしたか?どんな些細なことでも構いません」
変わったこと…何とか二ヶ月前の記憶を辿って、考えてみる。
『……ずっと、ぎりぎり避けてたり、攻撃を入れていたのに、急に、動きが全て見えるようになりました』
胡蝶「全てが見える?」
『はい。次にどんな攻撃が来るのか、相手がどう動くか、全部見えたんです』
胡蝶「きっかけなどは判りますか」
『多分…鬼の毒を初めて喰らった時。暫く動けなかったんですが、急に、動けるようになって…』
胡蝶「成る程成る程」
胡蝶さんはサラサラと紙にメモしていた。
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狂桜(プロフ) - 心さん» 有難う御座います。励みになります。 (2020年1月6日 13時) (レス) id: a8e02c565b (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - とっても面白いです!続き楽しみにしてます! (2020年1月6日 12時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:狂桜 | 作成日時:2020年1月4日 23時