売れないアイドルの私の強オタが推しってマ？【青桃】+【赤】

気になるあの子 ページ4

さ ｢はぁぁぁぁぁ…｣

相方のさとみくんが馬鹿でかい溜息をつく。きっとあれだ、例のアイドルグループ。

さ ｢なんで皆プリティーラブの素晴らしさに気付かない？神なのに｣

そうプリティーラブ。すとろべりーぷりんすよりも言うのが恥ずかしいグループ名だ。
さとみくんは最近そのグループのセンターでありリーダーの事が好きらしい。
暇さえあればその女について語っている。

こ ｢どの娘？僕わかんないんだけど｣

さとみくんが指差した先には妙に見慣れた顔…。あれっ？

こ ｢これ、Aじゃん。幼なじみ｣

さ ｢マジかよ？Aと幼なじみとか前世でなにした！？｣

さとみくんが珍しく盛り上がっている。ホラゲの実況中みたいだ。

こ ｢ちなみにA、昔莉犬くんと付き合ってたよ｣

そう言うとさとみくんから凄い顔で睨まれる。

さ ｢莉犬の前世は、お国の為に死んだ若い青年だべ｣

張り詰めた空気の中うっかり笑ってしまった。怒り顔でだべとお国はヤバい

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