【あんスタ】冗談抜きで好き【羽風薫】 (ページ3)

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大きな好きの伝え方ページ3

授業も全て終わらせて、一緒に帰って。
指を絡めて、手を繋いで、好きだよって言って。
同じ部屋で眠って、そうだ明日は土曜日だと気づいたりして。

かおる、まだ起きてる…？
起きてるよ、どうしたの？
……好き
うん、俺も

「だからね、一緒に寝てくれないかなっ……？」
「怖いテレビ見たんでしょ？」
「……見た、から怖くて」
「馬鹿だなぁAは」
「ごめん、やっぱり一人で――」
「さ、一緒に寝よっか。寝れなくなるってわかってて見るんだから……可愛いなぁ」
「かおる、優しいのか意地悪なのかわからないよ」

君だけに優しいよ、と耳元で囁いて。
俺のベッドに押し倒す。
そのまま君の首に唇を落とす。
彼女がキスに気を取られている間に、
パジャマのボタンに手をかける。

「か、かおる…？」
「俺も男の子なんだよねぇ」

好きな子の、可愛いところ。
こんなに見せられて、我慢できる奴ってそうそういないと思う。
ふと顔を上げて君の顔を見ると、君は真っ直ぐに俺を見ていた。

「……怖いとか思わないの？」
「もちろん怖いよ。
でも、かおるなら優しくしてくれるって、知ってるから」
「そう。……いい？」
「もちろん、かおるなら……！」

ぎし、とスプリングが音をたてる。
隣で眠る君が起きないように、と思ったけれど。
寝言といえ、退屈になるななんて言われたら離れられない。
それぐらい、君に溺れてる。

「A」
好き。どうしようもないくらい、好き。
大好きじゃ足りない。
愛してるじゃ足りない。
そんな愛の伝え方を、俺は知らないから。

また、キスを落とす。