一寸先は死(1) ページ1
「起きてください…起きて…?」
…?知らない声がする。誰だ?……うっぷ…ゆすぶらないで…酔う…
誰なのか確認するために薄く目を開ける。視界に入ってきたのは白と黒。
本当に薄く開けただけなのにその誰かは気付いたようだ。
?「ああ、やっと起きてくれた…」
バレてしまっては仕方ねえ。観念して身を起こす。頭が痛い…
周りを見る。知らない景色だ。空には太陽とおぼしきものが浮かんでいる。
…なんで頭が痛いのかわかった。アタシは石の上で寝ていたようだ。
アタシを起こそうとしてきた…そのヒトは、白いシャツに黒い蝶ネクタイ、
顔には…なにか書かれた紙を貼っているため、表情はわからない。
『アナタは誰…?ココは?』
「俺はぴくと、“管理者”。この世界を担当してて…ここはキミからしたら異世界ってとこかな?
キミみたいな“転移者”にこの世界について教えるのも仕事の一つです。」
と、ぴくと…さん。管理者がなんなのかはわかったけど…
『転移者って?あの…異世界転移とかいうやつ?』
「…?…_の影響かな?」
「ああ、それはともかく…そういう感じであってるよ。」
「とりあえず、キミのこときいていい?名前と…死因。」
「つまり…転移するには一回魂になる必要があるから…」
「…死因、わかりそう?」
『えっと…アタシはA。AA。』
『死因は…』
えーっと…。思い出そうとしていたら、ぴくとさんが手をアタシの頭の上にかざしてきた。
急に記憶が戻った…
『そうそう、思い出した!』
『アタシ、第三次宇宙大戦に巻き込まれて…!』
『でもなんか異世界でもう一回人生おくれるって…シマシマの金髪さんが…』
「(第三次宇宙大戦…シマシマの金髪…“はうす”のとこかな?)なるほど…」
『そう…あれは体感時間一時間と数分前…』
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作者名:るっぺ | 作成日時:2023年2月17日 19時