検索窓
今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:207,316 hit

・21流星の過去-3 ページ25






彼女がゆっくり扉を開く…

ひとりの男の人が煙草を吸いながら
立っていた


長「おうA。よく来たな」

彼女の方を見て
男の人は笑った

その笑顔は少し怖かったけど
本当に怖い訳じゃない

長「で、今日はどんな用件や」


貴「こいつの事早乙女組に入れたいねん。」

男の人は僕を見る
ただ何も言わずじっと

長「その子か…怪我の意味は大体分かるわ」

彼女は男の人を黙って睨む

長「そんな弱い子いれてどないすんねん」


弱い子…

本当の事

だからこそ傷付く



貴「こいつは弱ない。」


え?弱くない?

こんな僕を庇ってくれる人は
初めてだった


貴「こいつには耐えるっていう力がある。どんなに蹴られても、殴られても、ぶたれても、負けずに耐える力がある。」



なんや…

僕の怪我見て
そんなこと思ってくれたん?


長「お前の見る目は確かだな」

ガハハと笑い出す


貴「当たり前や」


彼女は相変わらず睨む
何となく親子でも
上手くいってない事は分かった

長「よし分かった。入れたる。おい坊主、名前は」


大「え、あっ…大西流星です」


いきなり言われてすこし驚く


長「流星!これからお前はヤクザになる。その覚悟はできてるのか?」


大「もちろんです!」



長「そうか。ええ心持ってる!気に入った!」


僕はここで強くなる

強くなるんや




貴「じゃそろそろいくで。
  あ、流星施設から
  引き取らなあかんのやった」




忘れてた

僕施設の子やん


貴「まっこっちで適当にやっとくわ。またなじじい」




長「それじゃあな」


彼女は男の人に背を向けて
部屋の外に出る




.





.




大「緊張したぁ…」



貴「ふははっ」


一気に肩の荷が降りる


大「あのさ、家は?」


1番気になってた事
どんなところなんやろ


貴「同い年位の奴がいるって言ったやん?そいつらと一緒に住むけど、大丈夫?」


大「うん!大丈夫!」


同じ年の人と会うのが
初めてで不安どころか楽しみだった


貴「そっか。じゃ施設行くか

  あ、神ちゃん忘れてた」


やべと笑い出す

大「じゃ公園行こ!」


僕達は公園に向かう為
事務所の外に







・22流星の過去-4→←・20流星の過去-2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (141 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
288人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

MaMo-Can(プロフ) - わぁ~!まじですか!すません_| ̄|○ でも死なせないのでご安心を… (2015年1月18日 22時) (レス) id: f5d96dbe44 (このIDを非表示/違反報告)
神中望星 - なにわ皇子が倒れるところからマジで泣きました(T-T) (2015年1月18日 22時) (レス) id: df823ed7c0 (このIDを非表示/違反報告)
MaMo-Can(プロフ) - ありがとうございました(^^)続きもよろしくお願いします! (2015年1月1日 11時) (レス) id: f5d96dbe44 (このIDを非表示/違反報告)
チョコたん(プロフ) - 無事に出来て良かったです。 (2015年1月1日 10時) (レス) id: 4af9a1cf38 (このIDを非表示/違反報告)
MaMo-Can(プロフ) - ありがとうございます! (2014年12月31日 14時) (レス) id: f5d96dbe44 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まもきゃん。* | 作成日時:2014年8月28日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。