ヤクザの中のプリンセス~泣く事,笑う事を無くした君~【修正中】

・14保健室 ページ18

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あーここは本間に天国や…

うるさい集団も堅苦しい組員もおらん…

ここに住みたいくらいや…



貴「ふぁ〜」



忠「もーふぁ〜やないやろ！」



大倉の奴
私の私服のひと時を壊しやがって



貴「あくびしたらあかんのー？」



忠「そーゆーことじゃなーくーてー」



貴「どーゆーこーとーでーすーかー？」



忠「毎朝、集団をさけては保健室に来て教室に戻るのはどこの不良かなぁ？」



貴「そりゃヤk…」


勢い良く口をふさがれた
大倉の顔は必死そのもの



忠「誰が聞いてるか分からんから…！」


しーっと小声で注意される


貴「あ、どうしても落ち着いてまうねん！ごめんな」



忠「も〜ちゃんと授業でろよ」



貴「分かってるよ」



呑気な事を言っていると
保健室のドアが開いた



貴「あ」


保健室に呆れ顔の裕が入ってきた


裕「また午前出ないんか？」



貴「ん〜ん〜ん〜」


はぁ…とため息をつかれる
とてつもない罪悪感


裕「ちび流心配してんで？」




貴「……そうなん？」


流星が心配してると聞いて
罪悪感は増していく



裕「毎朝、今日も保健室ですかね？って聞いてくるでーあんま心配かけたらあかんのちゃう？」



貴「そ、そうやけどさ」



裕「ま、出られるようになったら出ろよ」


出席簿で頭をボンと叩かれる


貴「うい」



裕「あ、あと」



貴「んー？」



裕「午前出てへん割には成績ええな」




貴「そりゃ裕とかみんなに教えてもらってるからねぇ」




裕「A」



貴「ん？」



裕「今は横山先生やろ？」



貴「はーいーすみませんでしたー。横山センセー」


真顔棒読みで言った

横山先生…
産まれてからずっといた奴を先生て…
無理あるよな


裕「まいったお嬢さんやな」



貴「なんとでも言えー」



裕「はいはい…んじゃ教室行ってんでー」



笑いながらダルそうに手を振る裕


貴「はーいバイバイ横山先生」



裕「…やっぱ先生呼び照れるわ…」


顔を隠しながら保健室を出て行った
耳が真っ赤なのがよく分かった



忠「これからまた名前で呼ばんようにな？」



貴「学校だけやろー先生なんてー」



忠「まーなー」


やんやねん欠伸なんてして
お前もダルそうやん


そんな時チャイムが鳴った



貴「あ、お昼や、行ってくるわ」



忠「おん、ちゃんと飯食って元気つけや！」



貴「ほいほい ありがとっ」



忠「頑張ってなぁー」



貴「ほーい」



大倉めっちゃ眠そうやったな…






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