逃走10 ページ13
「なんか新しいの増えてんねー」
「…初めまして、三村です」
音駒…ネコの主将である、トサカ頭の人がニヤニヤと笑いながら僕を見る。
そのひとだけでなく、体育館に入ると何人かに声をかけられて。簡単に自己紹介をしてボールに触れる。
いつもと違う体育館でするということも、貴重な経験だ。
一分一秒を大切にしよう。
「今日はよろしくお願いします！」
大切にしよう、終わらなければいいのに、そう思う時間ほど、早く流れるものはない。
リーンリーン…
今から自主練だという指示を聞いて、ボールの音が一瞬やんだとき、初めて外から聞こえる虫の音に気がついた。
「ヘイヘイ妖精くーん！全国五本指の大エースの俺のスパイク受けて見たくないか!?」
サーブカットをしていると、確か木兎さんという人に声をかけられた。
「！いいんですか」
「ツッキーも今からサーブ練うつるみたいでさ！ウェルカムだぞ！」
「嫌ならいいから」
「赤葦！？」
木兎さんの後ろから、赤葦さんがひょこりと顔を見せる。
二人の会話が面白くて、クスリと笑ってしまった。
「僕でいいのなら。参加させていただきます」
冷えた空気が火照ったからだを冷やしてしまう前に、第三体育館へと向かう。
そこには、音駒のリベロの人もいた。
「おう、妖精か。丁度お前のレシーブ見たかったんだよな」
「…あの、なんで皆さんそう呼ぶんですか？」
名前も、その異名も教えた覚えはないのに。
先ほどから他校の人に、なぜか妖精だとか呼ばれる。
「ツッキーが教えてくれたんだ！」
そんなことはどうでもいいから早くしよーぜ、と元気良く言いながらネットをくぐって前傾姿勢になる木兎さん。
やっぱりそうかとため息をついて、軽く屈伸した後、つま先体重に気をつけてレシーブ姿勢を取る。
マネさんによって投げられたボールを、赤葦さんがトスをあげる。
影山とはまた違うタイプのトスをじっと見つめる。
まるで、木兎さんのためにあるようなトスだと思った。
そして、彼がとぶ。
一本目から物凄い勢いのスパイクがきた。
すごいスピン、でも、綺麗にあてれば、あがる
一歩大きくボールが来た方へと動かし、つま先をセッターの位置に向ける。
バシッという音の後、ふわりとボールはあがる。
ートン、と、と…
ボールの落下点をみて、小さく舌打ちをした。
「短かったしちょっと高すぎたか…」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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革ベルト
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8
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ことり(プロフ) - 美咲さん» はい！ありがとうございます！ (2016年6月7日 19時) (
レス) id: 805f2a831a (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - ことりさん» いえいえ(*^▽^*) これからも頑張ってください！Ｏ(≧∇≦)Ｏ (2016年6月7日 18時) (レス) id: 85a429a429 (このIDを非表示/違反報告)
ことり(プロフ) - すみません！これを書いた時は3セットマッチだと勘違いしておりまして…ご指摘ありがとうございます、そして申し訳ありません… (2016年6月6日 22時) (レス) id: 805f2a831a (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - 白鳥沢戦の最終セットが五セット目ならば点数は15点マッチですよ！もし3セット目ならば五セット目までありますよ！ (2016年6月6日 22時) (レス) id: 85a429a429 (このIDを非表示/違反報告)
ことり(プロフ) - ムギさん» 及川さんたちの心情を上手く表現できていたか心配でしたが、よかったです！時々更新できてなくてすみません。今からします！ (2015年1月26日 21時) (レス) id: 16a917a74e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことり
| 作成日時：2015年1月9日 23時
