逃走20 ページ30
「ほんと、入ってくれて嬉しいよ。リベロは西谷だけだったし、二人ってだけで安心感があるからな」
大地がそう言うと、三村は嬉しそうに目を輝かせる。
口元を緩めないように意識しすぎて、逆におかしくなっていて。
綺麗な顔なのは変わらないのに、笑ってしまった。
「僕も…こうやって、またバレー部になれて嬉しいです」
気恥ずかしいのか、うつむき気味に言う。
隣に座る彼の頭にぽんぽんと触れた。
「俺たちは、三村Aっていうリベロを必要としてたんだ。…だからほんとにありがとう」
天才と言われるリベロじゃなく、三村自身が必要だと、言いたかった。
「お前じゃなきゃダメなんだぞ！拾いまくってくれよな！」
田中が、その白い歯を見せてニッと笑う。
多分何も考えていないと思うが、田中の言葉も、俺たちの考えていることを見事に表していた。
俺は、俺たちは。
三村Aが仲間になってくれて、嬉しいんだ
「…っ、はい…！」
その綺麗な瞳を潤ませて。
泣きそうな笑顔なのに、幸せそうで。
ああ、届いたんだな。と、嬉しくなった。
ぱんっ
ほわりとした雰囲気の中、乾いた音が響いた。
「よし、じゃあ三村をウチの二人目のリベロに据える。…それでいいな？」
烏養さんがみんなを見て、田中のようにニッと笑う。
一瞬しんとなった後、みんな一斉に肯定の返事をした。
「親バカでもなく、このチームは最高のチームです。恐れることはありません。…君はもう仲間なんですから」
言ったあとに少し照れながら、武田先生は笑って。
田中と西谷が名言だとか言って騒いで。
ほわりと、心があたたかくなった。
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ことり(プロフ) - 涼牙さん» はい、兵庫です！お！同じ地域ですね〜(￣▽￣)おかしくなかったですか？よかった！書いてると、播州弁ってどんなやったっけ、と思ってしまうこともあったので…笑コメントありがとうございます！ (2016年8月27日 20時) (
レス) id: 2ced1a2272 (このIDを非表示/違反報告)
涼牙(プロフ) - 作者さんは兵庫出身ですか？？私兵庫県の播州地方出身なんですけど、関西圏の県のチョイス珍しすぎて!!!けどめっちゃ親近感あって嬉しいなっておもいましたｗｗ話もとっても面白くて関西弁もエセじゃないのですごく読みやすいです!!! (2016年8月27日 20時) (レス) id: 0e7c52b882 (このIDを非表示/違反報告)
ことり(プロフ) - マィ*さん» ほんとに！嬉しいです！コメたくさんくれて言葉にできないほど嬉しいです！ (2015年1月14日 21時) (レス) id: 16a917a74e (このIDを非表示/違反報告)
マィ* - 励みに…?!?!思った通り書いたのですが…!!でも励みになれて(?)よかったです!!(「励みになれて」なんか言葉的におかしい気が←) (2015年1月12日 20時) (レス) id: 008b198d4a (このIDを非表示/違反報告)
ことり(プロフ) - マィ*さん» いえいえ！ほんと励みになります\(//∇//)\ちゃんと寝ましたよ！更新がんばりますね！ (2015年1月10日 20時) (レス) id: 16a917a74e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことり
| 作成日時：2015年1月1日 21時
