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:イスラーム世界:2 ページ2

シグレ「ここ何処?」

「メッカ」

シグレ「アラビア半島のか」

「だな。」


コイツは場所は知らないけど


その場所の知識はあるっていう変な奴


ココはたぶんメッカの入口


後ろからガタガタと何かの音がして


振り返ると、道の真ん中に居た所為か


「どけどけー!!」


怒鳴りながら突っ走ってくる


『うわっ』


二人で避けるとコケてしまった


「ってぇな…」

シグレ「なぁ、避ける意味なかったんじゃ?」

「あ、忘れてた(笑

でも誰に怒鳴ったんだ?」

シグレ「多分アレだよ。俺らみたいにコケてるし」

「可哀想に…つーか怒鳴らなくてもいいじゃん」

シグレ「仕方ねぇよ、ここはメッカ。

中継貿易で栄えてるから色んな奴が来るんだ」

「色んな奴って?」

シグレ「色んな奴。中国やヨーロッパからも来るし、

もちろん出て行く」


シグレが言うには


シルクロードや海の道なんかを使って来るらしい


シグレ「シルクロードは『絹の道』以外に

『オアシスの道』なんて言い方もある」

「ホント、知識“だけは”あるんだな」

シグレ「余計なお世話だ、殴られてぇのか」

「いや、いい。」


ちょっと口が悪いのが悩み。


何回殺されそうになったか・・・


シグレ「入るぞ」


中はさすが中継貿易してるだけあって


人で溢れかえっていた。


シグレ「なぁ、今イスラム教のトコだろ?

だったらどっかに居るんじゃね?ムハンマド」

「そいつが創ったのか」

シグレ「創ったっていうか神からの授かりものだからな

“神の言葉を授かった”が正しいかもな」

「んなもん誰に聞くんだよ」

シグレ「唯一神アッラーっつーのが居てだな、

そのアッラーに仕える天使ガブリエルが伝えたんだ」


アッラーの啓示を授かる前にも何度か


変な声のようなものを聞いてたようで


今回の事で自分がすごい人、


預言者だと自覚し、イスラーム教を布教し始めたらしい。

:イスラーム世界:3→←:イスラーム世界: 12.7



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作者名:希杏 | 作成日時:2013年12月7日 20時

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