1番星

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滝沢「あの時に、俺はAを外して6人で活動していくことを提案した。

その方が6人にとってもAにとってもいいことだと思った。

Aは、試練を与えると、期待以上のことをしてくる。

壁を乗り越える瞬間のAの姿がもっと見たくて、試練を与え続けた。

演技、作詞作曲、コンサートの演出、いろんな才能が発揮された。

だからあえて、滝沢歌舞伎に出てもらって、Snow Manと絡む機会を無理やり作った。

今度はどんな化学反応が起きるのか見てみたくなった。

正直、9人がAのために止める覚悟で抗議してるのは知らなかった。

さっきジャニーさんが10人でデビューするって言った時はめちゃくちゃ嬉しかった。

それと同時に心配でたまらなくなった。

こんな俺が言えることじゃないけど、こんなに可愛い妹が傷ついてるところ、もう見たくないんだ。」



『お兄ちゃん、泣かないでよ…。』



岩本「お兄ちゃん…？え、滝沢くんも今、可愛い妹って…



ふたりって兄妹だったのー！！！！！」



滝沢「バレちゃったか笑

もうデビューするし、言ってもいいか。

実は、俺とAは腹違いの兄妹なんだ。な？A？」



『そうです。意地悪な兄で妹は困ってます。」



滝沢「そんなこと言うなよ〜。」



深澤「俺はなんとなくそんな感じした。なんか雰囲気似てるな〜って。」



さっきまで儚くて消えそうだった深澤さんがにっこり笑う姿を見て嬉しくなった。






8月8日までは10人体制になってデビューすることは誰にも知られてはいけない。



だから稽古では、怪しまれないように、Snow Manとは距離を置き、



この稽古ではジュニア祭りの演出担当ということでここに来ている。



セットリストや衣装は各グループが話し合って行うので、



パフォーマンスでの細かい動き、退屈にさせないセットリストなのか、など



客観的な意見を伝えてより良いエンターテイメントを作り上げる後押しをする作業を主に行なっていた。

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