1番星

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ジェシー「その演出、最高じゃん！はぁ、もう楽しみ！」



『では次に、Snow Dreamを流したいと思います。』



♪〜〜〜



SixTONESの曲調からバラードへとガラリと変わり、



曲が終わった後もしばらく沈黙が続いた。



特に反応がなかったので説明しようとしたら、



宮舘「ちょっと待って、岩も溶かす、とか、伊達じゃないってもしかして俺らの名前入ってる？

2番にも入ってるよね？」



『はい。私がこの曲を作るにあたって意識したことのひとつでもあります。

歌詞のつながりや意味を考えながら、今の現状と照らし合わせて一つの曲にしました。

この曲で、ファンのみんなとペンライトで簡単な振り付けを一緒に踊って、会場をひとつにしたいと考えてます。』



深澤「俺らのためにこの曲を作ってくれてありがとう。」



渡辺「A、あの時裏切るようなことをしてごめん。

それなのにAは俺らのためにこんなに素敵な歌を作ってくれて。

ちゃんと謝りたかった。本当にごめん。」



『渡辺さん、やめてください。

短い間でしたけど、皆さんと一緒に活動できてよかったし、今は6人での活動を心から応援してます。

この曲はみんなに対して私ができる最初で最後のプレゼントです。

どうか受け取ってくれると嬉しいです。』



渡辺side


久しぶりに見たAは、身長が伸びて、化粧もして大人っぽくなっていた。



そっか。俺のAの印象はあの無邪気に笑っている15歳の頃だった。



高校も卒業して、もう20歳になったのか。



妹と同い年でAのことも妹みたいに可愛がってた。



そんなAの二十歳の誕生日すら祝ってあげられなかった。



複雑な気持ちでいっぱいだった。



翔ちゃんから、渡辺さんに呼び方が変わっていた。



しかも敬語だし。めちゃくちゃ距離を感じる。



結構グサっとくるな…。



Aを傷つけてしまったのは完全に俺たちのせい。



だからこそ俺らは絶対にデビューしなけらばならない。



裏切った相手にこんな大人な対応ができるAはすごいな。

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