1番星

オファー ページ14

それからも定期的に7人で食事会を開催して、たわいもない話で盛り上がった。


みんなと話すのにも慣れてきて、


徐々にタメ口で話せるようになってきた。



そして、あっという間に季節は過ぎ、すっかり肌寒い季節になっていた。



アクロバットの練習をみんなでしてると、お兄ちゃんが入ってきた。



滝沢「桜庭ー！ちょっと来れる？話があるんだけど。」



深澤「滝沢くんが桜庭に用事って何！！」



渡辺「なんかやらかした？」



『そんなわけないじゃん。何かわかんないけど、とりあえず行ってきますね。』




滝沢「急にごめんね。いい話があるんだ。今、Aにドラマのオファーが来てる。


主人公の娘役でこの話のキーパーソンを担うポジションなんだけど、やってみない？」



『私に？演技経験とかひとつもないのになんで！？』



滝沢「実は、監督と知り合いで、ゴリ押ししたら抜擢してくれた。挑戦してみない？

グループの活動にも繋がると思うし。」




『私がドラマに出演することでデビューに近づけるのであれば、挑戦したい。

グループにいい影響を与えることならどんな仕事でも全力でやりたい！』



滝沢「わかった。じゃあ監督に伝えておくね。」



『お兄ちゃん！私にチャンスをくれてありがとう。』



滝沢「絶対にモノにしろよ。」


『はーい！』



話を終えて、メンバーのもとへ戻ると何やらコソコソ話していた。



『ただいまー！！！』


そういうと、何かを隠すように抱えて走る阿部ちゃん。


みんなもいつもと違う感じがする。


なんなんだろう、この違和感は。



そう思ったのも一瞬だけで、すぐにいつも通りふざけてる


辰哉くんがいて、それを見てガハガハと笑う翔ちゃんがいた。



さっきの違和感なんて忘れて、ドラマが決まったことを言いたくて、ソワソワしていた。


岩本「そういえば、滝沢くんが言ってた話ってなんだったの？」


『みんな聞いて、驚かないでね！！


あのね、私、ドラマに出ることになったの！』


佐久間「すげーじゃん！！いつから？何時？何チャン？」


宮舘「佐久間、一気に質問し過ぎ笑」


『放送は来年の1月から3月で、時間帯は金曜の夜10時だってさ』


阿部「金曜の夜10時なんて、みんな家でテレビ見る時間じゃん。Aすごすぎ！

俺、録画して何回も見る！」


『阿部ちゃん、ありがと！嬉しい！！』

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