【43】限りなく透明に ページ43
(マル)「...可愛いよい。A
いつも可愛いが普段と違って新鮮で、
...そんなお前さんとデート出来るなんて光栄だよい」
(貴)「...。」
(マル)「照れてらあ」
(貴)「うるさい！！すね毛全部引き抜くぞ！！」
(マル)「なんて事言うんだ！！！！」
____
(マル)「そうだ、A。こっち向けよい」
(貴)「何ですか？」
マルコは小さな紙袋を取り出した。
(貴)「...これは？」
(マル)「プレゼントだよい」
「え！？」と声を出したA。
袋を開けてみると中にはピアスが入っていた。
__綺麗な青色をしたピアスが。
(貴)「...俺色に染まれ的なやつですか。」
(マル)「正解。よく分かってるじゃねぇか」
(貴)「ダメですよ、こんな高そうなの...
私なんかにお金使ったら...」
(マル)「...訳の分からねえ事言うな
おれはAの喜ぶ顔が見たいだけだよい
_だからなあ」
マルコはピアスを取り出し、
Aの耳へ当てた。
(マル)「...受け取ってくれるか？」
(貴)「...お金を」
(マル)「A。」
(貴)「...
...ありがとうございます。...とても嬉しいです。」
マルコは優しく微笑んだ。
つん...と彼の手が耳に当たる。
(マル)「穴があいてるのは知ってるんだが...」
(貴)「え、よく知ってますね」
(マル)「身体のほくろの数まで知ってるよい」
(貴)「嘘つけ」私でも分からん。
でも塞がってるかも...とAは続けて言った。
マルコからピアスを受け取り、穴に刺してみる。
あら_思ったよりすんなり入った。
(貴)「あ、いけた...」
(マル)「先に聞いておけばよかったな。
血は出てないか？」
(貴)「全然問題ないです」
青色のピアスはからんと揺れ、太陽に反射して光った。
とても綺麗だ。
青色の、雫の形をしたピアス。
限りなく透明に近いその青はAの髪によく映えた。
(貴)「...でもこんな良い物……
何かお返しさせてください。」
(マル)「そんな事しなくていいよい。」
マルコはﾌｯ...と笑った。
ポンとAの頭の上に手を乗せる。
(貴)「...でも」
(マル)「ならこのままホテル行くか？」
(貴)「耳ごと引きちぎるぞこのピアス」
「かろうじて冗談だよい」
「...それはもうOUTなんよ」
__と、
いつものように言い合いをしながらも
仲良く隣同士で島を歩くAとマルコ。
...そんな二人を遠くから見ていた人物が一人__.....
煙草の煙がゆらゆらと揺れていた。
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かぜなつ(プロフ) - レナさん» ありがとうございます！！(涙)最近全然投稿できていないので頑張りたいです…笑 (1月16日 23時) (
レス) id: a3359051b3 (このIDを非表示/違反報告)
レナ - 一気読みさせていただきました、とても面白いです！更新頑張って下さい！ (12月19日 1時) (レス) id: d1ab8e2fb7 (このIDを非表示/違反報告)
かぜなつ(プロフ) - アポロさん» ありがとうございます！！(涙)頑張ります！！！！(涙)(涙) (6月20日 12時) (レス) id: a3359051b3 (このIDを非表示/違反報告)
アポロ(プロフ) - 最高です！更新ずっと待ってます💕 (6月17日 11時) (レス) @page47 id: 1020372e9e (このIDを非表示/違反報告)
かぜなつ(プロフ) - 麗葉さん» ｷﾞｬｰ!!ありがとうございます！！頑張ります！！ (5月15日 0時) (レス) @page42 id: a3359051b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぜなつ | 作成日時：2022年3月6日 20時
