【5】逃走 ページ5
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Aはがむしゃらに森の中を走る。
木々をかき分け、息を切らして。
(貴)「もう...！何でこんな事に！！」
木の枝が体に当たって痛てぇ。
でも今はそんな事言ってる場合じゃない。
「お前さんに一目惚れした。」
「はぁ！？」
という会話を不死鳥マルコとしたのが
10分ほど前の事だ。
＿＿＿あまりに突然すぎる事に固まってしまったA。
いやいや。
あのマルコが私に一目惚れだなんて、
有り得ない。有り得るはずがない。
まずこんな主要人物と言っても差し支えないような
人と話してる事さえ__有り得ないのだ。
な、何がどうなっているんだ_!?!?
(マル)「いきなりですまねぃが、
お前さんに惚れたんだ。」
(貴)「ちょ、ちょ、ちょっと待ってください...！？
お、おかしいおかしい！！
イマイチ...どころか全然分からないんですけど！？」
(マル)「何も難しい事は言ってないよい。
好きなんだ。
おれと来て欲しい。」
(貴)「！！」
い、
＿＿＿＿いやいやいやいや！？！？
何これどういう事！？ドッキリ！？
好きって.......！？
一目惚れって！？
てかそもそも顔見えてないのに！？
仮面被ってるのに？仮面が好きなのか？
あげようかこれ？？？
と、パニックになるA。
目がぐるんぐるんと回り出す。
＿＿＿＿と、とにかく！？
(貴)「初めましてさようならマルコさん！！
私は見ての通りしがないただの旅人！！
からかっても何の面白味もないですよ？！
ほんと、ほんとに、ほんとにねっ？？？？？
ねｯ!!!!????」
と早口で爆弾を投げるかのように言い放ったAは
マルコの返事も聞かずに反対方向へと全速力で走り出した！
パニック！
(貴)(か、からかってるのか本当なのか分かんないけど、
いや絶対にからかってるけど！！
本当ならめちゃくちゃ有難いんだけど！！
これは絶対にダメ！！絶対なの！！！！)
_だって私は____!!
後ろでマルコの声がしたが
無視無視！！無視です！！
Aは一度も振り返らず、走り続けた。
＿＿そして今に至る。
(貴)「は、早いとこ この島から出よう」
服や靴が泥まみれになる。
ハァハァと息が乱れていく。
(貴)「確かここを出たら港が ＿＿＿ 」
ｷﾞｬｱｯ
急にガクンｯと体が落ちた。
目の前に見えていた景色、
そして地面が、
一気になくなった。
＿＿＿落ちたのだ。
崖から。
走るのに夢中で気づかなかった。
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かぜなつ(プロフ) - レナさん» ありがとうございます！！(涙)最近全然投稿できていないので頑張りたいです…笑 (1月16日 23時) (
レス) id: a3359051b3 (このIDを非表示/違反報告)
レナ - 一気読みさせていただきました、とても面白いです！更新頑張って下さい！ (12月19日 1時) (レス) id: d1ab8e2fb7 (このIDを非表示/違反報告)
かぜなつ(プロフ) - アポロさん» ありがとうございます！！(涙)頑張ります！！！！(涙)(涙) (6月20日 12時) (レス) id: a3359051b3 (このIDを非表示/違反報告)
アポロ(プロフ) - 最高です！更新ずっと待ってます💕 (6月17日 11時) (レス) @page47 id: 1020372e9e (このIDを非表示/違反報告)
かぜなつ(プロフ) - 麗葉さん» ｷﾞｬｰ!!ありがとうございます！！頑張ります！！ (5月15日 0時) (レス) @page42 id: a3359051b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぜなつ | 作成日時：2022年3月6日 20時
