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ーAside

車に乗り込むと、運転席のマネージャーさん…谷原さんが振り向いた。



谷原「あれ、今日はAちゃんも?」

A「おはようございます、谷原さん。
いつもすみません。」

谷原「いいよいいよ、どうせ臣が起きなかったんでしょ?」

A「はい。」

広臣「お前なぁ…。」

A「なに?」

広臣「…何でもねぇ。」



私は若干不貞腐れている広臣さんにラップで包んだおにぎりを渡した。



A「広臣さん、これ朝ご飯。」

広臣「お、さんきゅ。」



一瞬で機嫌が治った広臣さんがおにぎりにかぶりつく。

中身は昨日の夕飯の残りの唐揚げだ。



広臣「ん、美味い。」

A「そう?よかった。」

広臣「Aはもう食った?」

A「家で食べた。」

広臣「起こしてくれたらよかったのに。」

A「起こしたよ!?
起きなかったの広臣さんじゃん!」

広臣「…はい、すみません。」



そんな会話を繰り広げる私たちに谷原さんが笑う。



谷原「相変わらず仲がいいね。
羨ましいよ、俺なんか娘が最近構ってくれなくてさー。」

広臣「でも、血の繋がりがあるっていいじゃん。」

谷原「…まぁ、そうなんだけどね。
でも臣は血の繋がりが無くてもAちゃんのことが大事でしょ?」

広臣「当たり前だろ。
自慢の娘だからな。」



広臣さんにそう言われて、何だかくすぐったい。

そうこうしているうちに、車が止まった。

今日はカウントダウンライブのリハーサルらしい。

時間ギリギリなのか、早足で歩く広臣さんに着いて行く。



広臣「おはようございま…。」

直人「おっそい!」



広臣さんがドアを開けるのと同時に、怒号が飛んだ。



直人「遅刻ギリギリ!
もっと余裕を持って行動しなさいって何回言ったら分かるんだよ!」

A「すみません直人さん、ちゃんと起こしたんですけど…。」

直人「Aちゃん!
Aちゃんが謝る必要無いよ、悪いのは全部こいつだから!」

広臣「なんか直人さん、俺とAの扱い違くないですか?」

直人「当たり前だろ!
こんなに可愛くて優しくて健気な子、臣にはもったいない!」

広臣「いやいやいや!」

直己「久し振りだね。」

A「あ、直己さんお久し振りです。」



2人を尻目に直己さんが声を掛けてくれた。

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news8190(プロフ) - 大丈夫ですよ! (2021年1月12日 11時) (レス) id: a284048075 (このIDを非表示/違反報告)
直実(プロフ) - news8190さん» お待たせしました!短くてすみません (2021年1月12日 11時) (レス) id: d65686c528 (このIDを非表示/違反報告)
news8190(プロフ) - わかりました! (2021年1月5日 16時) (レス) id: a284048075 (このIDを非表示/違反報告)
直実(プロフ) - news8190さん» ありがとうございます、もう少しだけ待っててください (2021年1月5日 15時) (レス) id: d65686c528 (このIDを非表示/違反報告)
news8190(プロフ) - いえいえこちらこそすいません!読んだら続きが気になってしまいまして!楽しみに待っています〜 (2021年1月2日 20時) (レス) id: a284048075 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:直実 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/naomi_shogkazu  
作成日時:2020年1月19日 14時

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