雨の日の約束 (ページ2)

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あれ？ページ2

私の視線の先には困った顔で笑うイケメンがいる。
雨のせいでびちょぬれだ。水も滴るいいおとｋ・・・。

ん？びちょぬれ？

ッは！！！思い出した思い出した。そうだ私は傘を！！！

『そうだ傘、傘です！！』

ージョシュアsideー

JS「傘？」

『よかったら入ってください、送ります。』

急ぎ足で入学式の会場に向かっていたら突然声をかけられた。

えっと、この人は傘を貸してくれるって言ってるんだよね？

彼女の脳内でどういう現象が起こってるのか全く分からないけど、

あれ？今さっき、僕スーツが似合うとか顔がいいとか言われてた・・・よね？

初めての経験に思わず笑いがこみ上げてきそうになる。

でも彼女の顔を見るとすごく心配した様子で傘を差しだしてくれている。

駅を出た時にはすでに遅かったから、もうびしょびしょ。このまま行ったら式には出られないくらい身なりがとんでもないことになっちゃうかも。

ココはお言葉に甘えさせてもらったほうがいいかもしれない。

JS「ありがとうございます。じゃあ、お言葉に甘えて。」

うわあ、すごい、今イケメンが私の傘に入ってる。都会ってこんな漫画みたいなことしょっちゅう起こるもんなの？だとしたらもう持たない。

夢？夢なの？とりあえず王道の方法で試す。

痛い。ほっぺ痛い。現実だ。

？「すみません。ちょっと急ぎなんです。」

『そうなんですか？じゃあ急ぎましょ！どこですか？』

？「この先のセブチホールです。今日入学式で汗やば、あと５分だ！」

セブチホール？入学式？あと5分・・・。

『あと5分！？！？！？』

あれ、時計。さっき確認したよな？

針は１０時。・・・さっき見た時と変わってない・・・。

壊れてたのか！！！泣

『急がなきゃ、行きますよ！！』

？「え？あ、はい！」

ギリッギリで会場に到着。

あー、髪濡れた。スーツ濡れた。

おかしい。途中まで何もかも完璧だったというのに・・・。

席をみつけて腰を掛けると一気に足の疲れが取れたような気がした。

？「びしょびしょだよ、よかったらこれ使って。」

ピンクのハンカチ？

隣に座っているかわいい女の子がハンカチを貸してくれた。

『ごめんなさい、ありがとう！たすかったよ。』

HN「ううん、役に立ててよかったよ。私はキム・ハナ。よろしくね。会場までは一人で来たの？」

『うん！ひとりでｋ・・あ。』

イケメンさんどうしたっけ・・・。