え、顔良。 ページ1
駅を出たら雨が降っていた。天気予報ナイス!!
私は傘を持っているんですね〜(笑)お母さん傘もってけって言ってくれてありがとう!!
今日は専門学校の入学式。髪もばっちり決めてきたし、雨なんかにぼさぼさにされてたまるかってね。垢ぬけできてたらいいな・・。
お気に入りの青の水玉柄の傘を開いて会場に向かう。
なれない街並みに知らないにおい。歩くだけで今日は何もかもが新鮮に感じるけど、通い始めたらすぐになれるんだろうな。
駅を出てから感覚的には15分くらいたったと思う。
(あ、今何時だろう・・・。)
時間を確認しようと新しいワイシャツの袖を少しまくって、腕時計を見る。
時刻は10時。
よかった、まだ式の一時間も前じゃん。ゆっくり歩いてこ〜。
初めての道だから念のためを思って早めにでて正解だった。やだ私完璧すぎない?
初日から絶好調の自分に浸ってると、後ろから音に気が付いた。ン?・・足音?
振り帰るのと同時に足音の主が私を早歩きで追い抜く。
スーツを着てる男の人。あれ、もしかして同じ新入生だったr・・
って!!!!!
あの人傘指してないやん!!!!!!
思ったら考えるより行動に出ちゃうタイプ。これ、長所なんですよね♪
じゃなくて!!!(笑)
『あの!!!』
すぐに声をかけてみる。
あれ、気づいておられない?
『あの!!!えっと、そこのスーツの人!!』
?「・・・?」
あ、やっと気づい・・・
男の人が振り返った。
僕?って顔でこちらを見つめてくる。
髪は黒なんだ。
へー、メガネ。
涙袋すごい。(語彙力)
口角ってこんなに上がるもんなんだ。
スーツ似合うな・・・。
脚ながっ。
今、珍しく私の脳が考えてる。だって、振り返った瞬間入ってくる情報があまりにも多すぎる。
だって、だ、だって、か、顔が・・!!!
?「あの・・・、僕のことですか?」
わ、しゃべった。急な会話に舌が追い付かない。
『え、あ、お〜・・・』
なんか言わないと!変な人って思われる。(もう遅いよ)
『顔良すぎる。』
あ、やべ。
ほんとにもう遅い。困ったような顔で少し微笑むイケメンが見えます。
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作者名:かぶきあげ。 | 作成日時:2021年3月19日 23時