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Aside




そうして1ヶ月、あっという間に中四国九州フィギュアスケート選手権大会が迫ってきた。




去年は関東地区で参加したが、今現在住民票は長谷津なので中四国九州で。




今年の大会はジュニア男女、シニア女子、シニア男子の順で行われる。




私がくじで引いたのは4人中3番滑走。中四国九州には目立った選手がいないから優勝は確実だとサキココーチが言ってくれた。




一方勇利は、1番滑走。今回有力候補に6歳年下の南くんがいるんだとか。




「(でも、勇利なら大丈夫だよね)」



私は私の心配をしなくちゃ。





ところでこの地方大会にはテレビが来るが全国放送ではないし、ましてや世界で放送はされない。




ユリオはこの大会を見ることは出来ないけれど、昨日も電話で直接頑張れって言ってもらったし、大丈夫。




日に日に頻度が増していくユリオとのやりとりに、私はいつだって緊張するけれど、それが嬉しくもあって。




最初こそ私をちび犬だの下手くそだの貶していたユリオだが、だんだん言葉も柔らかくなった。




早くこの2日間を終えて、ユリオに良い報告をしたい。




コーチにもまたがっかりさせたくないしね。




私はぱちんと頬を叩いて、気持ちを引き締めた。

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作者名:萌菜 | 作成日時:2016年12月9日 17時

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