マッチ確率 ページ9
「五条国永です、どうぞよろしく」
「同じく企画部より、長船光忠です。よろしくお願いします」
一期社長のお気に入りだったこともあり、俺たちは大いに歓迎された。
企画部同様、男女共に人が多い部署だった。俺は1人1人挨拶をしたあと、小さく息をつく。
「(……どれも、違う)」
大人しい女性、品のある女性とは今まで何度も出会った。勘かもしれないけれど、どれもかつての恋人ではない気がする。
今まで誰かと交際をしたことはない。妥協したらそこで終わりだと思っていたからだ。……いや、妥協することこそ罪だと思った。
「…鶴さん、どう?」
「いない。また探し直しだ」
「まぁ、そんな簡単に見つからないよ。世界にどのくらい人がいると思う?」
「…………」
「76億」
「もういい、分かったから」
楽しそうな彼に俺は苦笑した。そのネタ、そういえば前の飲み会で長谷部とモノマネをして随分と気に入っていたんだったな。もちろん、脱ぐ方の。
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萌菜(プロフ) - 凪花さん» ありがとうございます(^-^)遅れてしまい本当にすみません>_< (2018年2月24日 18時) (レス) id: dc0cd12c91 (このIDを非表示/違反報告)
凪花(プロフ) - 続きが気になります!頑張って下さい!応援してます! (2018年2月2日 16時) (レス) id: 254f4e5b63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:萌菜 | 作成日時:2017年12月8日 11時