愛しています 2 (ページ15)

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両手でコップを持ち
イチゴミルクをがぶ飲みした大空翔くん

「喉乾いてたんだね」

「ちゃんと喉乾いたとか、パパとか周りの人に言わないとダメだよ？」

「うん」

イチゴミルクのヒゲをつけて
コップの中の残りの量を覗いてる

本当にわかってるのかな笑

「ごちそうさまでした」

小さい手をパチンと合わせてイスから降りる

「あ、ちょっと待って
口についてる」

鞄からティッシュを取り出して口を拭く

「さすが女子力高め～」

「うるさい笑
そこの道路まで送ってくるね」

このカフェから雑貨屋さんまでは道路を挟んだだけで、そんなに遠くない
というよりも近すぎるくらい。

道路に飛び出したら危険だし…笑

すっと手を繋いで歩き出した大空翔くん

か、わ、い、い…

そして、道路の手前に来たので
手を離してバイバイしようとしたら
無言で
「なんで？」みたいな顔をされる

「どうしたの？」

「まま、」

ママ…？

わたしの顔をずっっっっっと見られて
わたしも戸惑って目が離せない

「ままが、どうしたの？」

大空翔くんは
困ったような顔でキョロキョロと見回して
「まま…」と言いながらついには嗚咽しはじめた

なんでなんで？
とりあえずティッシュ…
あ、机の上…
あ、ハンカチ…
ああ、もう…鞄の中…

手は繋がれたままで、身動きがとれない

わたしも困り果ててふと李花をみるとスマホをいじっていて、何秒か見つめると異変に気付いた李花

慌てて近寄ってくる

「ちょちょちょ！
なに泣かせてんの？」

「違うの、ほんとに違うの！
ハンカチ！ハンカチわたしの鞄から取ってきて！ティッシュも！」

「はぁ！？」

そして、また取りに行ってくれた

「はい、
で、なにがあったの？」

「ちょっと待ってて！」

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