Girl 54 ページ6
廉side
『… ただいま。』
少し寄り道をして何事も無かったかのように家に入る。
家に入ると同時に洗面所から出てきたA。
その手の中には少しシワがついたハンカチ。
拭ききれていない顔と赤く染まった鼻、充血した目を見て、泣きながら走ってきたんだって分かった。
余計に腫れちゃうからこすったら駄目だって、
紫耀にもたくさん言われてたのに。
多分、一生懸命 洗ってたんだよな。
泣いた後の顔をよく知ってる俺にバレないように。
もう少し遅く帰ってくればよかったね。
「おかえり！廉。」
いつぶりだっけ、Aの " おかえり " を聞いたの。
『なんか、あったん？』
これは賭けだった。
Aが俺を頼ってくれるかどうか。
「ううん！なんもないよ？」
『…そ。』
なぁ、大吾。
お前に言われる前に俺だって行動に移してた。
でも、無理だったから。
紫耀に修学旅行の日 空いてるかと聞いた時
彼奴は仕事は夕方で終わりだと言ったんだ。
だから、会えるか聞いたのに。
" あ〜、ちょっと無理や。ごめんな "
おかしいだろ。
多分、紫耀は察したんだ。
Aが会いたがってる事を。
それを分かってて、断った。
大体、修学旅行中に紫耀に会う時間なんてあるのかすら分からない。
でも少しでも可能性があるのなら、Aを笑顔にさせてあげたかったんだよ。
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ぶぶ(プロフ) - 何年も前の作品ですが、めちゃぬちゃ面白かったので完結まで行って欲しかったです。続きが気になります。いつか続きが出ますように！！ (4月28日 2時) (
レス) @page14 id: ce199e1f97 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 感動しました(>_<)続き楽しみにしてます！ (2018年1月11日 23時) (レス) id: aefb19cfc4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずき - 更新楽しみにしてます (2017年12月9日 4時) (レス) id: 8ce84b8b4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちみいる | 作成日時：2017年10月8日 0時
