Girl 44 ページ46
紫耀side
「…え」
俺がこんなこと言うなんて誰も思わなかったんだろう。俺以外の３人は放心状態となってしまった。
「…マジで言ってんの？」
きっと神宮寺はいつもみたいに断られる事を予想していたんだ。
紫「誘ってきたんはそっちやん。」
「これはっ、その…いつものやつというか…」
挙句の果てには意味不明な事を言い出す神宮寺。
「やっぱ紫耀、なんかあったんだろ。」
岸くんって普段は天然なのにこういう時は鋭い。
最年長だし頼りがいがあって思わず甘えたくなってしまうこともあるんだけど。
紫「なんもあらへん言うてるやん。」
ちょっと冷たかったかな。
でも、3人にはバレたくなかった。
きっと誰よりも俺の恋を応援してくれていたから。
ピコンッ
大吾Aちゃん、喜んどったで。
あいつ、余計なこと言いやがって。
大阪に行くとは言ったけどAに会うとは言ってない。
" 喜んどった "
自分でその姿を見たわけじゃないのに
彼奴のはしゃぐ姿を想像するだけで胸が熱くなった。
このメッセージに 分かった とだけ返して携帯を閉じた。
「…なんかごめんな。」
紫「なんでジンが謝んねん、悪いんは俺やん。
皆に迷惑かけた。
合コン、ちゃんと予定立てといてや？笑」
「え？な、何言ってるの平野くん」
いや、いくらなんでも挙動不審すぎだろ。
大丈夫だよ神宮寺。
俺は知ってるから。
紫「ははっ笑 ほんまはずっと合コンなんて
なかったんやろ？」
此奴は俺を変えようとしてくれていただけなんだ。
「はっ？そうなのか！？」
驚く岸くんに
「岸くん耳元でうるさい！」
と怒る玄樹。
ほんまに こいつらに出会えてよかった。
「バレてたのかー！」
じゃあさっそく今夜にしよーかなぁー。
なんて呟いてる神宮寺。
いくらなんでも急すぎやん。
それで決まったら逆に女の子が凄いと思うわ。
よっしゃー！！紫耀、今夜開けとけよ！
やっぱりすぐに決めちゃう神宮寺も凄いのかも。
「え、紫耀 マジで行くつもりなの？」
紫「ん？おん。玄樹も来るやろ？」
紫耀だけは合コンに染まらないと思ってたのに。
なんて小声で呟く玄樹、可愛いです。
その後のレッスンはどっかの2人が全力で踊っていた。
神宮寺と岸くん曰く
スッキリした後の女子は最高だろ！
とかなんとか。。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
時と場合により平野くんの神宮寺君の呼び方
変えています。
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作者名：もちみいる | 作成日時：2017年8月6日 3時
