Girl 19 ページ20
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あ、出てくれた。
紫「…もしもし 廉?あのさ…」
あ、そっか。廉の携帯で掛けてるんだ。
「 ごめん紫耀ちゃん。廉 、今 飲み物買ってて 」
紫「 っ…A?どうしたん、なんかあった?」
なにそれ____
なにもなきゃ電話しちゃいけないみたいな言い方。
「…いや特に用があるわけじゃないけど
合格発表、今日やったから。その報告 」
紫「…あぁ。どうやった?俺 」
「 全員 受かっとった!」
紫「…まじ?」
「 私、こんな事で嘘つくほど性格悪くないよ 」
紫「 ははっ。そうやな。笑」
「 …また一緒にいれるね。紫耀ちゃん 」
________紫耀ちゃん?
私の声…聞こえてる?
「 紫耀ちゃん?」
紫「 あ、ごめん。ちょっと考え事しとった 」
なんか変。いつもの紫耀ちゃんじゃない。
「 ねぇ… 」
紫「…ん?」
.
.
「 次は…いつ帰って来れる?」
紫「 え?」
分かってる。私だって紫耀ちゃんのファンだもん。
紫耀ちゃんの出る番組やコンサートに雑誌は
チェックしてる。
それに、コンサートに出るにはレッスンがある。
ジャニーズに入った頃、仕事の度に休憩時間の数分でも電話をしてきてた紫耀ちゃんが 今では連絡してくる事もない。
それくらい紫耀ちゃんは忙しいんだ。
今もほら________
声が全然違うんだ。
私たち3人でふざけ合っていた頃の紫耀ちゃんと。
「 我が儘な事を言ってるのは分かってるの。
紫耀ちゃんが忙しい事も。
でもね?私たち紫耀ちゃんに話したいこと
いっぱいあるよ…?
それに…廉も。
廉ね、私には言わないけど 紫耀ちゃんの事
心配してるの。紫耀ちゃんの誕生日も
ちゃんとした祝いできなくてすごく
寂しそうだった。
廉、意外と分かりやすいから____。 」
紫「 ふふっ笑 」
「 笑った? 」
.
.
.
.
.
紫「この前、廉も同じこと言ってた 」
え? 廉が?
「…廉と話したの?」
紫「ほんまに少しやけど、廉の誕生日にな。」
たしか、2人でゆったりしてる時 廉の携帯が鳴って
" 友達からのバースデーメッセージやわ " って
少しだけ外に出てた時があった。
紫耀ちゃんからだったんだね___
「 廉…なんて?」
紫「 "Aが俺に逢いたがってるから…
.
.
.
たまには顔、みせてやって " って。」
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作者名:もちみいる | 作成日時:2017年8月6日 3時