32話 意外な言葉 ページ36
灰白色の大きな狐、赤い目は殺意に満ち溢れ、芥川を見下ろしている
(芥川)「面白い」
そう云い微笑んだ、其の瞬間、青い煙が周りを包む
「グゥゥゥ……」
(芥川)「毒、か」
羅生門で傷つけられようが関係なく、追いかけ続け殺そうとする
(芥川)「羅生門・早蕨！」
「ゥヴゥゥゥッ」
(敦)「芥川……！？」
(芥川)「！」
(芥川)「ゴホッ！ゴホッ！」
毒が回ったのか何時もより酷い咳だ
(国木田)「之は……化け物か？」
(敦)「は、離れてください！！」
Aの躯から流れ出る血液は、地面にボタボタと落ち、地面を溶かしていく
(国木田)「ど、どういう事だ……」
(太宰)「親への怨みが強いのだよ」
(芥川)「太宰さん……！」
異能力 『人間失格』
全身血塗れのAが地面へ崩れ落ちる
A「……」
(敦)「新美さん！！よ、与謝野女医を……！」
(国木田)「一旦落ち着け、とにかく電話を……」
携帯電話を反対向きにして打っている
(敦)「く、国木田さん……！」
A「……」
ﾌﾞﾜｯ
血混じりの涙が地面へと落ちる
A「あ……」
(太宰)「辛かったね」
A「芥川さ、んがぶ、じで、善かっ、た……」
(芥川)「なっ……！？」
予想外の言葉に驚きを隠せない芥川
咄嗟に出てしまった異能で死んでしまうのではと意識を失う前に思った
この異能で人を殺したくはないのだ
そして虚ろな目は今にも目を瞑ってしまいそうだ
(太宰)「Aちゃん、もう少し頑張るんだよ」
A「……」
死ぬ時は死ぬんだよ〜、と笑いながら云いたいところだが上手く笑えない、話せない
(敦)「芥川、やったのはお前か」
(芥川)「そうだと云ったら？」
芥川さんは、本当に殺しにかかってきた、命令だろうか……それとも意思でだろうか
……何故、こんなにも気になるのだろう
どちらでも善い筈なのに、心が痛む、躯が痛む
って、少女漫画あるある〜……
(敦)「許さない……！」
(芥川)「僕が、貴様に許しを乞うことがあったか？」
(太宰)「やめなよ」
(太宰)「芥川君は、帰った方がいい」
(芥川)「……何故ですか」
(太宰)「毒が回っているはずだよ、早く解毒剤貰っておいで」
(芥川)「僕は……ゴホッゴホッ……」
(太宰)「少しでも数時間で死に至るだろう」
(敦)「え……！？」
(太宰)「一部の記憶が消えているだけマシだね……」ﾎﾞｿﾘ
一部の……記憶……？
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
……To be continued
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柊(プロフ) - みかげさん» コメントありがとうございます！そうですね、自分も皆様も楽しめる小説を書いていきます(´∀`) (2018年9月4日 13時) (
レス) id: 8a9859163f (このIDを非表示/違反報告)
みかげ - 私も作者さんが楽しんで書いた小説の方が皆さん楽しく読めると思いますよ！！ (2018年9月4日 9時) (レス) id: 9a6b1a518e (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - わっち（元あんぱん）さん» ですが、決して全て自分で作りたくないというわけではございません。あまり説得力がありませんが...ご理解頂けたらなと思います。長文失礼しました(^_^;) (2018年8月2日 9時) (レス) id: 8a9859163f (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - わっち（元あんぱん）さん» すみません(>_<;)しっかり注意していただきありがとうございます。やっぱり自分で作った方が良いですよね(^_^;)僕はネタバレも恐ろしいですが精一杯自分で頑張ります (2018年8月2日 9時) (レス) id: 8a9859163f (このIDを非表示/違反報告)
わっち（元あんぱん） - 私は希望しませんし、柊さんが優しいからといって、無理にリクエストを押し付けるのは良くないです！自分で作ってください！ (2018年8月2日 1時) (レス) id: 0d20ddbd04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊 | 作成日時：2018年7月11日 19時
