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「…まあそれでいいとして、」
良くねえよお。
お酒飲んだ私が悪いのは知ってるけどさ…
「続編、出たい?」
息が止まりそうになる。
クランクアップの日、あれほど『もう一度撮影したい』と願ったことを思い出す。
その機会がせっかく手に入るのに___
「もしどうしても出たくないのなら、無理強いする気はないわ」
…出なくてはいけない、というわけではない。
その場合、代役が立つだけ。
冷を、違う人が演じるだけ。
私そのもの、私の化身と言ってもいいぐらいの冷を。
嫌だ。
あれだけ映画に出ることを切望していた時期に、初めて貰えた初主演の機会。
私の処女作と言ってもいいぐらいお世話になった。
…恩返しがしたい。
「…いえ、出ます」
「出させてください」
そう頭を下げると、頭上で酒井さんが笑った気配があった。
「やっぱりAはそうでなくちゃね__」
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舞(プロフ) - 月さん» コメントありがとうございます!!きゅんきゅんだなんて恐縮です…笑 平野くんと主人公ちゃんは最終的にくっつきましたがいかがでしたでしょうか…楽しんでいただけていると幸いです!まだ番外編を書く予定ですのでぜひ読んでくださると嬉しいです! (2021年1月29日 23時) (レス) id: 0912b5ffef (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - 舞さんはじめまして。きゅんきゅんしながら読ませてもらってます!平野くんと主人公ちゃんがくっついてくれることを願ってます。笑これからも更新頑張ってくださいね! (2021年1月11日 11時) (レス) id: 11039f4f3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:舞 | 作成日時:2020年12月2日 20時