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廉に待っていてと言われたあの日から特に何かあったわけではなかった。
むしろいつもと同じ日々。
でも、廉に全て打ち明けたせいかスッキリしている自分がいた。
まだ胸は痛むけれど_____
「これを持ちまして、永瀬廉さん水沢Aさんクランクアップとなります！お疲れ様でした！！」
盛大な拍手と大きな花束。
スタッフさんや共演者さんたちの満面の笑顔。
「ありがとうございます…！」
何故か涙が出てくるのを感じた。
それを拭いながらふと廉の方を見やると、彼も明るい笑顔で皆にお礼を言っている。
…私も感謝しかないよ、
あの時、結果がどうでも私の背中を押してくれて。
きっと廉がいなければ、私は勇気を出すことができなかった_____
「…A」
帰り際、楽屋を出ようとした時に呼び止められた。
「…どしたの？」
振り向けば、どこか切なげな微笑みを浮かべた廉。
「短い間やったけど、ありがとな」
ううん、と首を横に振る。
「もう悩まんでええ。
…だから、Aは待っとけや」
待っとけ？
何を？
そういえば、この前も同じことを言われた気がする。
「自分の心に嘘ついたらダメやから、」
「俺が言いたいのはそれだけ」
「…じゃな、」
「_____大好きやったよ」
目を見開く。
言われた言葉の意味が理解できずに。
でも、呼び止めようとしても廉は私に背を向けていた。
もう、私と関わる気がないかのように。
…それから、廉とは連絡を取らなくなった。
あの言葉は、私との決別だったのかもしれない。
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舞(プロフ) - 月さん» コメントありがとうございます！！きゅんきゅんだなんて恐縮です…笑 平野くんと主人公ちゃんは最終的にくっつきましたがいかがでしたでしょうか…楽しんでいただけていると幸いです！まだ番外編を書く予定ですのでぜひ読んでくださると嬉しいです！ (2021年1月29日 23時) (
レス) id: 0912b5ffef (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - 舞さんはじめまして。きゅんきゅんしながら読ませてもらってます！平野くんと主人公ちゃんがくっついてくれることを願ってます。笑これからも更新頑張ってくださいね！ (2021年1月11日 11時) (レス) id: 11039f4f3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞 | 作成日時：2020年12月2日 20時
