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急いで楽屋なんかがある廊下に走る。
後ろから私を呼び止める声がたくさん聞こえたけれど、そんなことを気にしてはいられなかった。
どこにいるの、
実はちょっと飲み物を買いに行っていたとかなだけで、そんな大それたことじゃないかもしれない。
でも、それを打ち消すような悪い予感が胸の中で渦巻いていた。
今度は物置とかがある廊下に出た。
この辺りにいるかもしれない。
私の時もそうだった。
「平野っ…」
叫ぼうとしたところで、近くからくぐもったような激しい声が聞こえることに気づいた。
「…けい…よ、…はな…ない？」
…間違いない、平野っちの声。
声の出所を探すと、それは掃除用の物置の中からするようだった。
ドアが閉まってなくて、隙間から声が漏れてたんだ。
戻って誰かを呼ぶなんて全く考えないまま、バーンと扉を開く。
中の壁にもたれかかっていた平野っちとそれにしなだれかかっていた若い女の人が驚いたようにこちらを見た。
「…水…ちゃん」
彼の口から、驚いたような声が漏れる。
「何やってんの」
信じられないほどの低い声が口から出た。
「もう撮影始まるのに…、っ」
「なんで邪魔するのよ！！！！！」
叫ぶ女の人。
着ている服から見てスタッフさんのようだ。
「私と紫耀くんが会えるのはここしかないのに！」
気が狂ってるのか、と思う。
こんなのファンでもなんでもない。
「とりあえず、放してください」
低い声のまま詰め寄る。
頭の中を支配していたのは、どうしようもない怒りだった。
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舞(プロフ) - 月さん» コメントありがとうございます！！きゅんきゅんだなんて恐縮です…笑 平野くんと主人公ちゃんは最終的にくっつきましたがいかがでしたでしょうか…楽しんでいただけていると幸いです！まだ番外編を書く予定ですのでぜひ読んでくださると嬉しいです！ (2021年1月29日 23時) (
レス) id: 0912b5ffef (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - 舞さんはじめまして。きゅんきゅんしながら読ませてもらってます！平野くんと主人公ちゃんがくっついてくれることを願ってます。笑これからも更新頑張ってくださいね！ (2021年1月11日 11時) (レス) id: 11039f4f3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞 | 作成日時：2020年12月2日 20時
