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未だに震えている小波さんを置き去りにして閉まる扉。

そのまま彼は私には目もくれずズンズン歩き出す。

せめて、お礼を言いたい。
彼が来てくれなかったら、私は今頃どうなっていただろうか。

「…あの、平野、」

「…さん」

前のように"平野っち"と呼ぶことはもう叶わないのだろう。
彼の背中は、私がそう呼ぶことを許さなかった。

「本当に、ありがとうございました」

どうしてこんなにも他人行儀でなければいけないのだろうか。
元のように笑い合いたい、でもできない。

人は、こんなに早く変わってしまうものなのか。

「……………別に、いいから」

感情の感じられないその声に、心臓が刺されるような痛みを感じる。

「…私達、ほんとに、元には戻れないの」

震える声が口から飛び出ていた。

彼の動きが止まる。

「私は、また_____」

続きは出て来なかった。

私を振り向いたその瞳があまりにも切なそうで。

なんでそんな瞳をするの、
あの時私を拒絶したのは君だったでしょう?

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(プロフ) - 友梨さん» 初めまして、コメントありがとうございます!面白いと言っていただけて嬉しいです…!まだお話は続きますので、ぜひ楽しみに読んでいただけるとありがたいです。 (2020年10月18日 0時) (レス) id: 9c2773f025 (このIDを非表示/違反報告)
友梨(プロフ) - はじめまして。いつも楽しく拝読させて頂いてます!舞さんの作品とても面白くて何度も読み返してます!いつも応援しています!頑張ってください!!! (2020年10月17日 18時) (レス) id: 5a310d6604 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - じくねこさん» またコメントありがとうございます!嬉しいです!これからも楽しんで読んでいただけるように頑張りますね…! (2020年9月12日 1時) (レス) id: 9c2773f025 (このIDを非表示/違反報告)
じくねこ - 更新ありがとございます続き楽しみ (2020年9月11日 23時) (レス) id: 1083519e52 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - じくねこさん» こちらこそ読んでいただいてありがとうございます!作者のモチベーションアップに繋がります( ;∀;)今日も更新するのでぜひ楽しみにしていてください…! (2020年9月7日 17時) (レス) id: 9c2773f025 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年8月23日 10時

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