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それから撮影は飛ぶように過ぎた。

自分がどんな顔をして演技してたかさっぱり分からないまま、時間をずらしてレストランに行く。
行ったのは、前回も連れて行ってもらったお店だった。

中に通されて席に着くと、

「んで?何があったんか話せよ」

始まる尋問。
正直言ってなんでこんなに私を気にするのか分かんないや。
その理由を聞いたりなんか絶対しないけど。

「…私、気づいた」

「平野っちのことが好きだって」

わずかに目を見開く廉。

私は一生懸命に言葉を紡ぐ。

「初めて共演したときから、きっとどこかで惹かれてたんだと思う。…私が平野っちのこと振った時も、ほんとは好きだった、」

「気づくの遅すぎだって分かってるよ。でも、誤魔化すことはできないから」

廉は、私の話を一言も発さずに聞いていた。
その瞳は無表情で、何を考えているのか分からない。

「…それが、あったこと、だよ」

恐る恐る言うと、ふうとため息をつく廉。
どこか悲しげに笑う。

「言ったやろ、Aは紫耀のこと好きやって」

「…うん」

あの時は、何も気がついてなかったな。
心に浮かぶ虚無感に、ずっと嘘をつき続けてた。
廉は最初からお見通しだったのかな、

「…気づけたなら良かったんや、種を蒔いたのは俺やから」

そう言う廉の笑顔がどこか痛々しくて、思わず聞いてしまう。

「…廉には、好きな人はいないの?」

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(プロフ) - 友梨さん» 初めまして、コメントありがとうございます!面白いと言っていただけて嬉しいです…!まだお話は続きますので、ぜひ楽しみに読んでいただけるとありがたいです。 (2020年10月18日 0時) (レス) id: 9c2773f025 (このIDを非表示/違反報告)
友梨(プロフ) - はじめまして。いつも楽しく拝読させて頂いてます!舞さんの作品とても面白くて何度も読み返してます!いつも応援しています!頑張ってください!!! (2020年10月17日 18時) (レス) id: 5a310d6604 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - じくねこさん» またコメントありがとうございます!嬉しいです!これからも楽しんで読んでいただけるように頑張りますね…! (2020年9月12日 1時) (レス) id: 9c2773f025 (このIDを非表示/違反報告)
じくねこ - 更新ありがとございます続き楽しみ (2020年9月11日 23時) (レス) id: 1083519e52 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - じくねこさん» こちらこそ読んでいただいてありがとうございます!作者のモチベーションアップに繋がります( ;∀;)今日も更新するのでぜひ楽しみにしていてください…! (2020年9月7日 17時) (レス) id: 9c2773f025 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年8月23日 10時

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